2022年10月12日水曜日

青崩峠2022秋 ④R152長野県側 南端~山体崩壊地

 青崩峠から長野県へ、R152端点辺までやってきました。
今回は地理院地図のルートを歩こうというテーマで降りてきましたがとんでもない道で、
主に崩壊した涸れ沢を自転車を担ぎながら降りるというエキスパート向けのコースになってしまいました。
ただしここまで降りてしまえばあとは一息。
書類上だけ存在している荒れた倒木も崩落もある一部通れない所があるけれど車道として整備された道です。
標高は1082mから940mまで降りてきました。ここから標高580m弱の兵越林道分岐まで…まずは崩壊地を見に。


・R152長野側 

概ね夏と変わりません。さすがに3ヶ月でなにか変わるっていうのは殆どない
それでも純粋に荒れている区間なので、先程までではないものの歩きにくい
下るにつれ状況は良くなりますが、自転車で走るにはまだまだという感じです。

そんな長野側のR152スタート。
地理院地図だとココからさらに北周りに歩くらしいけど昔はそういう道筋でもあったのか


熊伏山登山口を過ぎると早速洗い越し。
路上河川とも言って橋を作るより安いし何より水による地面の侵食が抑えられるそうな
こと軟弱地盤で有名な青崩峠にはうってつけです。
でもこれ国道なんだけどな。


国道ですが洗い越しの後もまだ路面は見えてきません
登山道の案内や治山の看板とかはあるのに。


と思っていたらR152の公式な地図上の端点にやってきました。変な分岐になっている
ここだけ広いので、左下に古い道があったのかもしれない。
そしてここから舗装が見えるようになってきます。


そして端点についたら見えるのがR152のおにぎりです。
誰が付けたかは知りませんが、ちょうど地図上の端点にあるのでかなり意図的
ちょっとした台地にあるのですが、今年は自転車を持ち上げてパシャリ。
いやあ、この光景で国道って認められてしまっているのは本当にシュールです


そのすぐ後にゲートだったかと思わしき石柱が残っています
上のR152おにぎりから既に見えているよ
ちなみにここにも洗い越しになっているっぽい感じががありました


その奥には落石。前々からありましたが増え続けており、今はかなり邪魔な規模になっています
7月と変わらないのだけど、これで安定しちゃっているというのは面倒くさいなあ。


その後はつづら折りの繰り返しで標高は900mに。
なんだか、ちゃんと道らしい。まだ自転車では走れませんが




その後少し走るとゲートだったような跡その2。今度は両端に柱とチェーンもあります
標高高いし冬期通行止め用だったのかね。


ゲート跡から先にあるのが秋葉街道への分岐です。
このR152の区間では4箇所入り口がありますが、ここが一番上の最南端の分岐となります


立ててある看板はこの先(北)にある崩壊地について、など。
脇には登山届?ではなくメッセージボックス的な箱が置いてあります。


秋葉街道はここから先未調査悪路となっており、
木地屋の墓や住居跡など、判明している所をとりあえず歩ける所で繋いだ感じになっています
赤い紐が消えたら初見はガチで簡単に道迷いができる所で沢渡りも平気で来るので、甘い気持ちで入らないこと。


未調査悪路の序盤は超下りになっているので恐らくこの下のようになっている。
今回はR152が目当てのため歩きませんが、チャレンジのつもりで行くと楽しめる道です


さてR152。段々道らしくなってきていますがまだ落ち葉や倒木多く、
コンクリが崩れかけのところもちらほら
放置されきっている感じです。


と、少し歩いていると洗い越しがありました。
今年は9月の雨量が多かったので水量は例年よりも多いので素で渡ると足がずぶ濡れになりそう


この奥にも洗い越しがあったようですが、こちらは路盤から崩れ落ちてしまっています
年々崩れが広がっていてついに道幅3割近く削られているな…
ココ一体の特徴、青い土砂がもろ露出しています
2本目の水の流れ筋ではあるので、今後も崩れ続けていきそうな所です。


その後はまた洗い越し。その奥は道が盛り上がったりしている
地味に歩くのが面倒だったりします


その後は水の通り道を見たり。
日の当たるところは若干状況が良くなっているのを見ながら歩きます


路盤崩落のところからひと沢越えた位の所にあるのが崩落2連続。
以前から奥の崩落はありましたが、2020年にこの手前の崩れが増えました


当時からすると一本倒木が減ったかなって所をくぐると2箇所目。
こっちはずーっとギリギリを保っていて、人一人分の幅が残り続けています


その後は盛り上がった土砂を乗り越えたら一連のギャーギャー言える地帯はおしまい
こんなん初見で知らずに通ったら発狂できるわ。


とその後も平和ではないけれど歩く分には特に困らない道が続きます。
ザ・荒れた林道って感じで風情がある。国道なんですけどー


この後にあるのはつづら折り2つ。
うち1つ目は毎年苔だらけになっています
そこを鹿などが踏み荒らしていてまだら模様になっている構図。
今年はぬめぬめしていました。やっぱり水多いなあ


そのつづら折りの間に、なぜか茶器が捨てられています
自転車を置いて見に行きましたが、落ち葉が増えただけで例年通り
なにかの風習なんだろうか。


戻ってつづら折り2つ目を曲がった先にもあります。


つづら折りの後を歩くと、洗い越しではなくちゃんと橋になります
小溝沢橋です。結構大きな沢だときちんと橋で流水処理したほうが効率良いのか。
ちなみに小溝沢は秋葉街道未調査悪路でも出会いますが、そっちは普通に沢渡りです


その後は電線が倒木が触れているので少し気をつけてくぐったり。


更に奥では古い電柱が倒れていました。
なんだかんだ歩いて発見の尽きない道です


その奥は少し開けていました
ちょうど熊伏山か隣あたりを見れている気がします。
道の端が少し崩れていますが、数年変化がないので多分大丈夫



この後歩いていると下に道を見つけます。
未調査悪路が終わってこちらに合流している最中の道ですね
青崩峠古道の看板もアップすると見られます。


正面はカラーコーンの残骸などを見ながら、秋葉街道との交差に着きました
南から2番めです。
この先の状況からして、現在はここから秋葉街道に降りて一本西を北上するのが正道です


ただし先の様子だけは知りたいので自転車はここに置いて、歩いて見に行きます。


とはいえ状況は大分良くなっている所なので、
歩いて何かあるかというと少ないです。
身軽ではあるのでサクサク歩いていきます


この辺りは並行して秋葉街道が通っているので、夏頃増えた木の橋が上から覗けたりします。
あの橋が渡るのは根木沢で、この先でR152でも通ります


この先は割と崩れている所があります。7月の画像ですが2枚めのような感じに崩れているので大分怪しい
なので、危ない地点にしておきました。


その横には遠山中学校学友林入口の柱があります。
側面にもなにか書いてありましたが、「これ…三…00…」位が読める限界でした


その奥にあるのが根木沢橋、ここは上流からしっかり流している
ここから南西に流れているため、秋葉街道の根木沢の橋は早くから見えたわけです


その奥も林の風景…ですが、下の秋葉街道の伐採に伴い開けた区間が増えています。


下の秋葉街道の更に下にある小嵐川で砂防の工事が行われており、
関連してかここ一帯の杉林の一部が切り開かれました
そのためここから正面に対岸の山々が見られるビュースポットの一つに。


前方には電線に引っかかりながら倒れかけの木が切られずに放っておかれています
コレ切るために切り開いていたわけじゃないんだ…と7月には思っていました。今も若干思う
確かこの木自体は2021あたりから傾いています。


その後は林に戻りますが、電線に引っかかる木はたまにあります。


洗い越しではないけど水の流れで砂が堆積しちゃっている所があったり。
奥ではきっちり排水しているんですが流れ変わっちゃっているかなー


その先にあるのが松原橋です。上には砂防ダム
下は秋葉街道に流れていて橋もありますので後で見に行きます


その後は道は平和に…倒木が邪魔をしている


そんなこんなで歩いていると先が開けてきました。
この先が庚申沢になります


既に庚申沢の大崩壊が見えますが、一旦先に進みます。


なにかの監視施設と思われる小屋があります。
兵越林道との交点からここまでの道が崩れていたら頑張って直されていたのでここ一帯では重要な施設と思われます
今は山体崩壊のせいで来れませんが、向こう側に代替施設らしきものも出来ているし。


ちなみに旧施設の小屋跡と思わしき残骸が近くに置かれています
奥には電柱がた置かれたまま放置されていたり…


ここは山体崩壊以前にも一度崩れたような感じで、このR152においては一番開けている所です
なので、対岸の山々は本当にキレイに見られます
ちなみに道はダートになります。隠れたダート国道、R152。


先に進みますとその以前の崩壊の生き残りみたいな木が見えます
なおルートとしては先程の分岐まで戻らず、そこの左あたりから直下りという手は可能だと思います。
ここに青崩峠古道の看板があるのは、そういう意味だと思うし。


そして目の前にあるのが庚申沢だった山体崩壊地です。
沢と言っても以前は水なんて殆ど出ていなかったのですが、今は2本くらい水流が普通に流れ出ています
ちなみに7月は「立入禁止」「進入禁止」の表示もあったんですが消えていますね


2017から年を追う度崩れて2020には砂防ダムが崩壊してこの形に近かったのですが、
2021についに水まで出た状態で完全崩壊しました
今年もダメなまんま、復旧の見込みは遠いだろうなあ。


さて見るもの見たら引き返そうと思った所で、足元に「進入禁止」の表示を見つけました
立入禁止の赤いやつは見つからなかったなあ。そもそも水多くてここ濡れているし
とりあえず進入禁止だけ元に戻しておきました
次回は戻って秋葉街道歩きです。


 

0 件のコメント:

コメントを投稿