2022年10月22日土曜日

シングルスピードで行く茶臼山高原 ②愛知県道432号 全区間水没確定県道

設楽町田口を西に降りてやってきましたのは愛知県道432号線。
南西に設楽ダムがありますが、ここの標高は351m。設楽ダムの常時満水位は437m。
ダムが完成したら確実に水底に沈む区間というわけです
もう工事は進み始めていて、下にある旧田口線跡はダンプの通行が多く近寄れません。
そんな状況なので、行けるうちに行っておきたい!と意を決して完走目指してやってきました
北東行の逆走で走行開始です。


・愛知県道432号 小松田口線



地図の左下に居ます。多分県道33号との別れからがスタートだとは思いますが念のため手前から載せます
ここからR257-県道10号ルートを並走するように走っていますが、
アップダウンがちょこちょこある上にカーブも多く道はほぼ全線2.2m未満か?という位に細い。
正直走りやすさとは無縁な道で、通ろうと思わないと通らない道です
標高はR257と合流するまでは段々と上り、R257と別れてからは下って、最後に上り直す形です。

というわけで小貝津橋を渡るところからスタート。最初は豊川沿いに走ります
道幅はのっけから細いですが、渡る川は設楽町田口の真ん中を流れる鹿島川。前回も通っていますが



この先は古い家屋数件とともに森の中の道を走っていましたが今はなにもなく、仮設橋を渡ります
まあ前回なんか左に見える仮設道路を走らされたんだから、近い所を走れるだけまだマシな方。


傾斜は9%で概ね表記通り、下りも同じ傾斜です。
工事車両のダンプなどはこの横の道をかなりの頻度で出入りしていますが、奥の橋までは関わりません


仮設橋の頂上からスタート地点方面を見ています。つまり設楽ダム方面
まだしばらくは見られるいい景色です


橋を下ったらこちらは県道432号でも33号でもない方の別れ道。
東海自然歩道のルートで田口から降りてきて県道33号の対岸を延々登るルートらしいのだが、
こちらもダム工事の影響で数カ所通行止めになっているので迂回が必要だそうです。


肝心の県道33号方面に通っているのは境橋。
橋を境に林の中に入る感じだったのですが、色々とスッキリしています


まず目立つのは青看。直進で登る県道33号の表示がここでもまるっと消えています
北の大名倉あたりまで水没するからかな?と思うけれど、それならこの県道432号もです
大名倉から先で工事しているので、完全にルートを変えてしまうのでしょう。それだと納得です
色々なサイトではここを起点としているので、多分こっちが本当のスタートじゃないかなとは思っています。


次に気になるのが県道432号に向かおうとする所。
イン側の青看類が綺麗サッパリなくなっています。そこまでするか!?
確かに沈むとはいえ、徹底した痕跡の消しっぷりです
逆方向から撮ったものですが比較として前回の写真を貼っておきます。



境橋ではダンプの出入りとかぶるので、交通量もりもりなのと圧が、大型車の圧がすごい
誘導員のおじさんとだべりながらいい感じに空気を読んで引き続き県道432号へ曲がりました。
ここからが確定で県道432号の単独区間ですが、先程とあまり変わらない道幅の狭さ。
変わったのは沿う川が境川になったくらいです


7%くらいの細かなアップダウンがあります。
ちなみに地図では一瞬この辺りで境川を渡ってしまっているようにみえるのですがそれはログの間違いで、
R257に着くまでは一度も川は渡りません。


工事用の橋が通っていたりします。
道路とは関係のない地点なので、水を流すために造成しているのだろうか。


標高370mくらい。基本はほぼ平らで、たまに来る上りで標高を上げている感じです


県道432号単独~R257の中間あたり、妙な橋がありました。
なんかどう見ても仮設っぽい…
傾斜は7.5%で、それでもガードレールなどは年季が入っていそうです


ただ地図を見る感じはこちらがやはり本来の県道432号のようなので、こっちを走ることにしました。
だってさっきの橋を県道扱いしているのは山道で嘘ばかりつくGooglemapだけ…


上で見えますが、旧橋を通りました。落合橋というそうです
ここ一体の橋はネームプレートがあるので、いざ沈んだ後に渇水などで露出してもすぐ見つけられそう。


旧道はちょいと泥があるくらいで普通に走れる道でした
最後にさっくり登って仮設橋に復帰。


ダンプは県道33号方面にばかり向かうのでこちらはほぼ平和でしたが、
唯一通ったトラックがそこに停まっていました
引き続き林の中の細道をゆっくり登っていきます。


標高400mで小貝津橋から2kmくらい、赤い橋が見えてきました。
あれはR257の設楽大橋で、赤いトラスの国道橋です
まあ、この橋も一緒にダムに沈むんですが。


北東あたりを見ると新しい柱が見えますね。


設楽大橋をくぐると県道432号はゆっくり上りながらR257へ近づいて行きます。
傾斜は4~5%くらいののんびり


背後に共に沈む橋を見たりして。


標高412m、R257と並びました。県道432号はここが最高標高になります
また柱が見えている。
ちなみにR257側になりますが、数少ない県道432号の案内標識がありました
R257視点からの青看は割と面白い案内がされています。



そしてこの新しい柱2本は新R257。ここなら+25m+α以上にすれば良いのでそこまで標高差がない
実はこのR257の予定線、北西の登り側が面白いことになっていまして、
現状は山道をグネグネと曲がりくねって登る車視点だと行きにくい道なのですが、
なんと新R257は南にある標高645mの標準点あたりでループしてカーブを大きく減らして登ります
前回も紹介しましたが愛知県の設楽ダム関連事業出張所のHPに予定図が載っています。
南のカーブ低減も合わせ、かなり便利な国道になりそうなのがR257です。



R257から離れて後半戦。
基本は下りになりますが道は相変わらず狭く、柱がとにかく目立つ一帯です


こちらでもなにか工事がされています
新県道432号が山の上側近くに通るので関連の工事かな
右側はかつて棚田になっていたようです


ヘアピンが丸はげになっています
この辺りの木は全部刈り取るつもりなのかな?見晴らしはとても良いです


南を向くとすぐに柱が目に入るので撮ってしまいます。


延坂の集落跡。
前半の昔からの山道とは違い、こちらは10~20軒ほどの家と畑が広がっていました
今日はご覧の通り最初から何もなかったかのようにまっさらにされていました。


脇道を見つけましたが特にどこに繋がっているわけでもないようでした。


県道432号の後半区間は短く、もうほぼ終わりの橋が見えてきました。
脇にあるのは設楽町道の川向境川線、
舗装は一応されているようですがルートは不明でダート同然の区間を含む、一般的な林間町道のようです


渡る橋は境川橋。
いよいよ県道10号に近づいているので、橋から上を眺めると見つけることが出来ます
見ている川は橋の橋名通りの境川。


標高は385m程度まで降りていましたが、境川橋からは4%程度で登り直します
分かれ道になっていますが、左に分かれていくのが正解です


後ろを向くと道幅制限の標識がありました。
1.1km先まで2.2m制限とのことですが、ここから1.1kmだとR257の設楽大橋をくぐる辺り
でも、後半戦開始あたりの道幅は1.7m程度しかなかったような。


最後はちょっと急でしたが、登ると県道432号の標識が見えてきます。


県道10号にぶつかったら県道432号の起点に到着。
標高は丁度400m、小貝津橋からでも3.4km程の短い県道でした

延坂の集落が通りやすくなるための県道化という感じでしたが、
結局需要の問題か、認定から目立った改良はされずに今回の水没に至った印象です。
それでもなんとか通行が可能な内に走れたのは本当に良かったと思っています。手遅れにならずに済んだ!
本来県道432号を走った後は特に予定はなかったのですが、
ここに来たらあとはどうやっても登り、となればまた北に登ってみますか。



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