2022年10月7日金曜日

青崩峠2022秋 ①岡崎-豊川、水窪-青崩林道分岐まで

10月第一週の週末は青崩峠の季節です。
もう6年目なのですが、ここを抜けるのは自転車が最適な数少ない場所です。
「走り、登り、担ぎ、歩き、景色の良い中を下って観光」と出来ること全てやり尽くす感も最高です。
峠を超えるだけですが、今年も行けるだけの所を行った結果たったの50km走行で1日が潰れました。
そんなお話の概要からまずはお話します。
去年も見たって人は飛ばしていいよ

・青崩峠

静岡県浜松市(天竜区)-長野県飯田市(南信濃村)をまたぐ峠です。
標高1082m、東西を遠木山(1308m)や熊伏山(1654m)に挟まれており、街らしい街は遠くにあります



この峠ですが南北ともに舗装されていません。
ここ…というかR152沿いは中央構造線の直上。とにかく地盤のゆるさに起因する未工事R152が三遠南信自動車道として草木トンネルが構造線を貫通したものの、
その先は地盤が脆い一帯だったため放置され、まさかの自専道から一般国道に格下げという話は有名も有名

旧称は龍之戸峠。(下流に辰之戸集落という旧称も残っている)
峠の周囲があまりに脆い地盤のため、龍の字がふさわしくないとして改名されたとか、
かつては山の形が違いいつかの大崩れによって今の形になったとか(1718年の地震かな?)
実は西側はそう脆くないはずなんですがとにかく地盤の脆さで有名な、
細かく青い砕石で構成された柔らかい地層の一帯です。


そんな変に名高い峠ですが、ついにトンネルが通る見込みとなりました
トンネルの掘削率は92%、2025年にはついにこの区間が開通予定です。
やっと下栗の里やしらびそ高原、地蔵峠が簡単にドライブに行ける日が近づいてきています
そんな青崩峠へ、基本に戻って水窪から北行きの方向で今年も向かいます。


・飯田線で水窪駅へ

電車で行く際に毎度起こる問題ですが、岡崎からでは始発で飯田線始発に間に合いません。
輪行の時間を含むまでもなく、豊橋の始発18分遅れに到着するのです。
次の便は2時間以上後。


というわけで今年も早朝から豊川駅へ走行します。
豊川駅の理由は始発が6:14になり余裕ができ、且つ岡崎からの距離も近いマトモな駅だからです。



早朝の足慣らしなのでのんびり走って豊川へ到着。豊川稲荷を通過しながらなので本当に慣れた感じ
駅前にミニストップがあるので、走行後のインターバル食と昼飯と補給食までここでまとめて調達します
本日のルート、朝に水窪まで行ってしまうと食料を調達できる見込みは殆どないからです。
ちなみにかなりの超激坂を含むため、機材はセラフ君です。
カーボンフレームのブルホーン12速フロントシングルのクロスバイク(自称)ですが、
ペダル抜き6.1kg,ギア比MAX4.44(F40-R9)~LOW0.86(F40-R46)の対激坂最終兵器です
いや本来は肩に担ぐ負荷を減らすというコンセプトだったのだけどね。軽いね。


パンク等トラブルで乗り遅れるとこの旅自体が完詰みするため、余裕を持って出発し1時間以上前に到着。
徹夜っぽい外人と一緒に駅で待っているとそんなに長い時間には感じず始発がやってきました。
殆どが無人駅の飯田線ですが、豊川ともなればちゃんと券売機で切符を持てます
ただしドアは手動で開ける。


ちなみに飯田線に限らずかもしれませんが、朝はよく新聞を一緒に配達しているのを見ます
今日は大嵐行きでした。


朝8:01。2時間弱電車に乗り続けて水窪駅までやってきました
豊川で折り畳み自転車っぽい人がいて、中部天竜辺りで2人自転車乗りが追加でやってきました
平岡あたりを起点とする人が結構朝一で乗り込んでくるのが始発の飯田線です。



水窪駅はちょっとした高台になっており、対岸の街並みがキレイです。
ゆっくり輪行袋から自転車を組み立て、eeブレーキもどきのズレを直したら下りながら出発です。


・R152 青崩林道分岐まで
水窪駅の標高は265m程。8kmで350m位の登りなのでゆっくり登るように見えますが距離が長く、
平らな箇所が割りと多いために傾斜は急めで慣れていないと地味にしんどい坂。
ただしこんな所でヒイヒイ言っていると次の青崩林道は絶対無理なので、
どんなに嫌でもここはウォーミングアップの扱いです。



気温は18℃。うん涼しい!…いや、日差しがかなり強いので暑くなるぞこれは。
序盤から上りの斜度が10%とキツめですが、足が完全に冷えた状態でのスタートなので程々に。


飯田線をまたぐ辺りにある、秋葉街道についての立て札。この道の概要が書いてある
R152はほとんどそのままが塩の道の一つとなっていまして(もう一つはR153)、
秋葉街道は現在青崩峠をする際には切っても切れない縁になっています。


集落を離れると登りが始まります。
道幅は基本的に山道区間が狭い傾向で車同士のすれ違いは難しい箇所が多く、
集落は大体2車線で走れる感じです。
長尾って書いてなごうと読むのか…


集落を離れたからと言って必ず登るわけでもなく、割りと平ら、1箇所下る区間もあります
景色は大体ずっと翁川を右に見ながら走るので、左崖の風景を走ります。
ところどころ改良工事が行われています


賽の河原を通ります。
地獄にあるというあれと同じもので、供養のために同じことをしてあげようというわけです
そんなわけで、自分も石を積みながら拝んでおきます。



その後は再び2車線に戻ってはくりや西浦に。売店でお酒も売っていそうだ
7時からやっているそうで自販機もトイレもあって補給は心配しなくても良さそうなんですが、
毎度しっかり準備してしまうので寄れていません。


はくりや西浦で5km、標高421mで+170mなので登りは所々急でものんびり目でした。
ここからは段々坂が急になります
まずは上で西浦田楽の里案内図を見ながら8%で登っていきます
10%になったりして急な上りが落ち着くかといったところに西浦の田楽への分かれ道がありました。
田楽はこの坂を登った西浦観音堂で旧暦1/18に行われるそう。23年だと2/8かな


更に登って行くと田楽の里が。
キャンプ場のロッジかなといった風の使い方をされているようです。
むしろここまで上の方にあるなら普通に泊まってみたいものだけれど。
ここの脇道も工事中で迂回路が結構な急傾斜でした


以後も景色は良いけど7%前後で延々登る終盤区間。
池島橋が見えてきましたが今年は旧道が気になったので左に逸れて走ってみます




最初の方はまあマシですが段々と荒れているなあ…と進んでみたら橋が落ちていました
どちらにせよ藪が深すぎて先端まで到達出来なかった訳だけれど。
渡れないものは仕方がないので戻りました。


大人しく池島橋を登ります。ここから林道分岐まで10%前後で登る
2枚めは頑張って落橋した箇所を撮ろうとしている所。白いのが橋脚かな


池島橋から上が切り開かれていました。擁壁を作る削り方だ
かつてのバイパスから青崩峠道路に入るかと思っていましたが、このあたりから分岐するのかも。


青缶に青崩峠の文字が見えてきます。
坂は急ですが、一つの区切りが近づいているのをいつもここで実感しています



青崩林道の分岐に着きました。右に曲がるのが林道だが景色が良いのだここ。
かつ正面にあるのがR152で、かつては三遠南信道だったため元高速道路の標識が色々見られます
それはそれで面白いのですが車で来たときに割とやれるのでさっくり林道へ向かいます。


分岐には塩の道の案内や青崩峠への案内があったりします。足神神社へも


林道方面に進むと駐車場というよりは広い退避路か旧道かと思わしき空間に着きます。
背後にはトイレが有って人でも車両でも一休みできる所です。
まあよくこうやって工事業者が詰め所にしたりしているわけですが
1枚め正面の先には津名神社があり、今夏行ってみましたがトタンでもなかなか雰囲気のある神社でした
ひとまずここまではセラフ君でならウォーミングアップとして来ることが出来ました
さあ、久しぶりの足神神社ヒルクライムへ向かいましょう!

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