青崩峠を抜けて北上、R152酷道中間あたりの庚申沢の大崩落で足止め中。
なぜ放置された道の大崩落は決まって真ん中で起こるのか。
前回も書きましたが、ここから秋葉街道に降りることは可能です。去年は登ってきたし
ただそこで案内されている道って普通に崩れた土砂の涸れ沢なので降りにくいと思うんだ
自分にとっては見るところも多いため、南の秋葉街道分岐まで戻ることにします。
というわけで戻っていきます。北に見えるのは押手山かな
下りでは撮り損ねていた看板なんかを見ながらさっくり戻り
秋葉街道との交差点、南から2番めへ到着。
前回で一応は国道を歩けていたわけですが、ここで再び徒歩道を伝っていきます。
秋葉街道(庚申沢回避ルート・やや遠回り)
南の秋葉街道分岐から北の秋葉街道分岐へ。
舗道分岐からは自転車で走れるので実質的な歩き区間はそこまで長くない
はずなのだけれど、やはり野道と言うだけで歩きにくさは違うので自転車担いで通るのは結構しんどいかも
でも、登山道よりはマシな所ばかりだし見る所は多いので是非一度は歩いてみてほしい区間です。
そんな秋葉街道へ降りていきます。序盤は結構急な下り
それでもすぐに落ち着いて、熊伏山登山口とはちょっと違う踏み心地の再び細い道です
平らな道は一旦南へ進んでいますが、看板が見えたら折り返します。
ここで未調査悪路との分岐になるためです
一見歩けそうな道をしているけどその先沢渡りだから行っちゃダメだよ。
右下にある看板は本気で真っ白になってしまっていてわからんかった。
というわけでこちらを北上。
こっちも道筋はそんなになく、基本赤い紐頼りになる
でも奥に青崩峠古道の看板が見えてきます
ここで曲がり角の案内。丁寧に2本も置いてある
それと、左画面外に案内がもう一つあります
ここから逆、南に進む道の案内です
未調査悪路に向かう旨と、R152へ迂回できる旨です
それと7月は見えませんでしたがちゃんと「通行は可能、悪路につき自己責任に(て)」という文字はありました
右の方殆ど見えないけどそう書いてあったんですよ、2019に通ったときは。
この区間の秋葉街道で面倒な所の一つは終わりました。
実質的にしばらくは観光路となり、坂も少なくなります
まあ遊歩道なんだけどね。でも土砂や倒木の心配って何故かないのよ、この道は。
少し歩くと観音様がいっぱい集められています。
根木三十三観音といって、昔は秋葉街道に散りばめられていた観音像をこうしてひとつにまとめたそうです
古くからの道であることを示す道祖神の石と、その奥には根木三十三観音についての案内看板が。
一度は流出してしまったお話や、一生懸命地中から掘り出して今のところに祀った記述もあります
定期的に石積みがあるけど目印以外になんか意味があるのかな。
歩行再開。
この辺りは小嵐側の砂防工事の現場近くとなっており、
左の川岸辺りが切り開かれています。夏にはあの対岸を鹿が渡っているのを見たりしました
この辺りが転回スペース。
R152側も伐採されており、前回のR152の松原橋手前あたりで開けていたのと同じ伐採区間です
こんだけ派手に切って斜めになっている倒木まで到達したのに何も触っていないってなんだろなあ。
と、歩いていると木の橋が架かっています。
川は根木沢で、昔は丸太2本だったのがずいぶん立派な橋に替えてくれたものです
新旧根木沢橋比較図。昔も一応歩けるように切り跡が付いていたりした
それでも違いは明らかなものです。自転車を持っても非常に歩きやすかったです
橋からの眺めも良き。まあ負荷をかけないように立ち止まらないほうが良いのですが
それでもここ一帯の小嵐側向かいの景色は開けたらどうしても目が止まってしまいます。
そんな開けた区間はそう長くないのですが、撮りながら歩きます
って野草めっちゃ生えていて歩きにくくなってるわ。ある程度折りながら進みます
造成中なのでトラックが普通に置いてあります。
日曜で休みだろうから特に何か積んではいませんでしたが、土砂を運んでいると思われます
そんな左(西)が開けた秋葉街道の細道…あれ、7月にあったウィンチのワイヤーが消えている?
奥には住居跡が見えてきます。
松原住居跡です。
3ヶ月で特に変わることはなく安心。
梁が折れているので先は長くない可能性があるのでなるべく通りたい、というのもこの区間を通る理由の一つです
この一帯は家が数件…ではなく、畑になっていたようです
それでもこの1軒だけというわけではなく、北東にもう1軒残っています
住居跡その2。こちらは床が抜けているよりも柱が曲がっているのが気になる所
なるべく長く建っていてほしいなあ。
2軒めを見たら松原を抜けます。それと同時に景色が開け…?ロープが手前に張ってある
ロープから見る砂防ネット。やはりワイヤーは撤去済み
下を見ても大きなウィンチは綺麗さっぱり撤去済み。
工事終わるの早いなあ
そしてロープの張ってあるところへ到達。明らかに前回より手前
砂防堰提工事がかぶるためにルート変更との事です。
かなり下り急めなんだけど…
この奥の右下辺りにワイヤーが固定してあったんですが跡形もありませんでしたね。
写真だとあまり急に見えないかもですが結構靴が滑る程度の下りです。
まあ人一人だったら問題にならなかったと思うんですが、
自転車を持ちながらだとバランス取りにくいのでトラロープがありがたい区間でした
そんな急下りをロープ沿いに歩くと再び立派な木の橋が見えてきます
今度は松原橋です。
第2回新旧秋葉街道木橋比較の図。
もはや旧は崩壊していて沢渡りだったので利便性以前の問題である
まあ現代も流木が乗っかっているけど、歩くのに問題はありません。除けられない程度に大きい木だったけども
2022年現在、以前の看板は倒れて少し欠けてはいるものの脇に置かれています
江戸時代は秋葉神社への道だったんだね。だからこその秋葉街道。
松原橋から少し歩くとまた集落跡が見られます
まず見えるのは判ノ木茶屋…跡です。
2019に通った際は自立していましたが2021に通った際はこの有様でした
今に遺ってはいるけど完全に崩れた跡ですよ。
第3回新旧比較:判ノ木茶屋跡。
こうして比較すると、建物はこっち(西)側に倒れて来たんだねえ
とすると、消火器は完全に埋没していますな。
ここも畑があったのか、結構広い空間が石積みで整えられています。
白い看板は根木観音までは読めたが後はなんだろうな…
その奥には倉庫だったかというような建物跡。
こちらはもとから崩れていたので特に驚きはなく、むしろロープが新しくなっている?
かと思いましたがそんなことはなく、詳細に見てみると奥の白い板2枚めが崩れていたりしました
そんなわけで7月にも通った建物跡の区間は終わりです。
この自然に還った住居跡の空間は独特で何度来てもいいなあ
そうしてたどり着いたのは秋葉街道入り口。
基本的に遠山郷から登ってくるのが正規ルートのようなので、案内は大体南行き用です
西にも空間が広がっているが道にはつながっていない
秋葉街道入口の看板下の案内板は真っ白ですが、以下の表記になっていました。
【梅ノ木島←謎の舌ベロマーク→松原→根木→
(信州方面) (遠州方面)
木地屋墓跡→青崩峠】
このあたりまで降りてくるとようやくR152の庚申沢の崩壊地の下辺りです。
その前に草ボーボーなのやめとくれ
今年はかなり生えているなあ。
草をかき分け踏みしめながら歩いていると石の流れが見えてきます。
涸れ沢になっている所です。これを伝った先が崩壊地手前にあった青崩峠古道看板の所です
絶対登りにくいと思うんだけどなあ。確かにルートとしてはわかりやすいんだけど。
涸れ沢を越えると下草は大分マシになり、何年放置されているのかわからない簡易トイレの奥、
砂防ダムを切り開いた工事現場が広がっています。
新旧比較4:砂防ダム近辺の工事路。
過去は川で分断されていた秋葉街道ですが、上流の砂防堰提工事の通路造成のため川の流れが変えられました
しかし秋葉街道を復活させるというわけではなく街道ルートは水瓶にされて今に至ります。
では秋葉街道が埋まった今どう北上するのかというと、
一旦この庚申沢を渡らず南に階段を下ります。
工事用通路に出ますが歩いて良いとの案内がありますので、トラックに気をつけながら北上します。
本来入っちゃいけない所からの風景はまた一味違うもの。
ここからは7月時点では通らなかった区間です
こちらは南の砂防堰提側を向いて。
キレイに舗装されていてR152より全然環境が良いんだがどういうことなんだ…
まあ工事区間を歩けるのは20mほどで、すぐに秋葉街道へ誘導されます
自転車の扱いに困る細い野道やだー!横の舗道走りたいー!
我儘言っても仕方がないので横のいい景色を撮りながらゆっくり歩いていきます。
地味にこの柵って前からあっただろうか?気づいていないだけかな。
秋葉街道は一旦砂防ダムと同じところまで登ってから一気に下っていきます
足元が全く見えなくて面倒でした。
なんとか降りてきました初秋の秋葉街道。
道は細く足元も見づらいですが、ここまで来ると後少し。
この近辺は青崩峠古道で貼り直した看板ではなく、古いウォーキングコースのままだったりします
なんとここにも新しく橋をかけてくれていましたが、正直ここはその必要はないかも。
むしろやっぱり隣の舗道歩かせてくれい
秋葉街道入口の看板がここにもありました。
この辺りが梅ノ木島であることを示してくれています
しかしこの案内「根木観音を経て車道に通ずる」ということは未調査悪路ガンスルーしてんな…
というわけで先程から見えてはいました梅ノ木島住居跡です。
こちらは住居、倉庫、物置のような構成になっていて昭和辺りまで人がいた感じがします
物置に未だゴルフバッグが入ったままだったし。
ちなみにこの北側は以前からこうして残骸が積まれています。
なにかの住居跡だったのだろうか?
そして今度は秋葉街道は無言で工事道と合流させてきます。
いやありがたくはあるけどコレならずっと舗道でもよくないか!良くないか!
ちなみに本来の秋葉街道はこの住居跡左(東)に上り道があったのですが、
工事の際に取り除かれています。
そして南へ登る人用に工事道を歩く区間がある案内がありました。
この区間はわりかし工事の都合が優先されている所です
そしてここから北も秋葉街道が続いているのですがモロ工事中でショベルカー置いてあるな…
さすがに止めておくか。
ただし看板類がなかったので間違えて入っちゃう人はいるかもしれないよ。
というか砂防ダム新しくなっているよね、明らかに以前よりキレイだし高さもあるぞ。
こんな感じに舗道分岐までやってきました。
秋葉街道は相変わらずの砂利道ですが、ここから右に舗道でR152へ登る道が分かれています
ここからやっとこさのサイクリング再開です!
というわけで車1台分の車幅をえっちら登る。
セラフくんだから問題ないが一部13%傾斜も見えたので結構急な坂です
300m程度で+30m位登ったらR152が見えてきます。
秋葉街道の看板があったりします。今回は国道に戻ってきた形です
R152復帰。
ここから南は庚申沢の崩壊地行きのため、必至に今登ってきた秋葉街道への道を迂回するよう案内されている
まあこっち側から直下りできる筋ないしな。通り抜けるのなら案内通りに行くしかないと思うよ
ただし自分はかつてのR152を懐かしみたい気持ちがありますので普通にまた登っていきます
補修された部分。過去には端っこが崩れていて重機2台動員して工事していたなあ
R152に戻るとまた景色って見えないんですが、こういう箇所は谷側が開けたりします。
あとは荒れ気味ながら頑張れば自転車で走れなくはない程度まで回復している路面を登っていくと…
再び見えてきました。北側の庚申沢です
こちら側も当然に立入禁止にされていますが、表示が残っていました
日陰になっているから飛ばされにくいのかねえ
いやあ、相変わらず落石注意どころではない光景が広がっています
1年以上経っているのでそろそろ歩いても良さそうなものですが、
監視カメラがある的な注意書きもあるので止めた方が良いと思います。
何よりこうして秋葉街道を楽しく歩くきっかけになるので、今回のルート取りで次回も行く予定です
というわけでついに荒れ切った区間は抜け出せました。
次回は遠山郷に降りていって、その次くらいで出来るだけ遠山近辺の観光をしてみようと思います
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