2022年7月12日火曜日

青崩峠2022夏 ①戻り梅雨の青崩峠

今年は史上最速クラスの梅雨明けからの雨。
お中元の御礼状も「戻り梅雨の候」なんて挨拶が似合う雨続きの7月頭です。

そんな中でふと青崩峠に行きたくなったので日曜朝から車で出かけてきました。

青崩峠は国道152号線の静岡県と長野県の境にあり、
浜松市-飯田市最短ルートのはずがあまりの軟弱地盤で分断しているという割と真面目に地質が駄目な所です
少し調べれば色々と出てくるので面白いよ。

さてここは2017から毎年秋に来ていて経過を観察してもはや6年目なのですが、
夏に来るのは初めて。
2017 2018 2019 2020 2021
今回のミッションはずっと気になっていた秋葉街道の長野側南端、未調査悪路区間です。

去年で切り開かれて面白いことになっていた中盤部分を歩きましたのでいよいよ行ってみたくなりまして、
ただし今年秋は浜松側最北神社の足神神社例大祭がメインミッションなのが目に見えているわけで、
そうするとおそらく長野側は行ってもR152を最短で駆け抜けるのみになるだろうなとなると別で行くしかないなと。

そんなわけで東名から三遠南信道経由で2時間半ほど車で走りまして麓の水窪町へ到着。
見事に雨降りの最中です。


水窪の里の駅。以前の「国盗り」から看板が変わった感じ
国盗り時代は小さい道の駅のような感じだったので期待してお昼ごはん…と思いましたが、
看板替えした際にお蕎麦屋さんは辞めてテイクアウトのカフェになっていました。
ここまできてテイクアウトはうーん?ってなったので北のスーパーやまみちでお昼は調達して北上して登る。
ひとまずR152(旧R474)で今掘っている青崩峠道路を観察しに来ました。
工事の見学もやっているよ!団体申込み必須ぽいけど…
順調に工事は進んでいるもののやはり軟弱地盤ゆえの出水は大変そうです
早く通ると良いね!


見るだけ見たらすぐに戻って林道青崩線の登り口。標高は623m
今見たらGooglemapは林道をR152に指定していて呆れるが置いておいて(もはや信用0である)
この脇にある、いつもスルーしてしまっていた津島神社へ行ってみます。


階段の後は鳥居2つ目をくぐってからの折り返して斜面登り。これ帰り大丈夫か?
二曲がりでトタンの建物に着きましたが、多分これ社務所か住宅の方です。

その奥にあるのが津島神社でした。昔評価を見た気がするけど今やどの地図にも載っていない
山奥に建てられた村社を段々とグレードアップしている感じで面白いのになあ。
こういう山奥の寺社は5円玉ではなく100円玉とかを入れておくと色々と良いと思って投げたら、
脇に2~3枚別の100円玉を見つけて「皆考えること同じかい」ってなった一幕がありました。

問題の帰りの斜面降り。なんとかギリギリ滑らずに済んだ程度で鳥居の階段へ到着。手すりをおくれぇ
津島神社を降りた空間はトイレも有る広い駐車スペースになっており、
草木トンネル以降が地獄の林道ヒルクライムの一休みにピッタリとなっております
まあ今回は車なんだけどね。


そんなわけで超激坂を原動機でさっくり登って足神神社へ。1.9km走っただけで標高は一気に623m→860mに
前半は平均9%なのにこの登り。暗峠を登るまでは最強の坂でした。宮司さんいわく登頂者1割
足神神社は浜松市では最北レベルの神社でして足の健康が一番の珍しい神社です
実際絵馬に書かれる願い事は足の悩み解消のみで去年遅刻連絡をした自分の絵馬が浮く程度。
今日は珍しく宮司さんと会えましたのでお守りをいただくなど。多分10月にまた来ます


順番が前後した気がしますが麓にある湧き水、足神の水です。
成分としてはCa多めの軟水のようで、良くしたい所にかけるとご利益があるそうな。
というわけで飲むのは勿論膝にもかけておきます。

 
そういえば足神の水の上に石版があったんだね。割とかっこいいのだが苔で全然気づかなかったぜ…

足神神社から先は超激坂というわけでもないものの最大17%のまだ急な坂を登って駐車場へ。
ここから更に上も行けるのですが普通にダートなのでやめておこうね
標高は1006mくらい、レビューには車20台停められるとか無茶苦茶なことが書いてありますが精々10台といった所です。

熊伏山を始め山登り目的で有名なところなので登山届入れも当然にあります。
いつの間にか木の杖も貸し出してくれているけどいつからだったかな?少なくとも2020秋にはない
さて、車で来れるのはここまで。まずは歩いて青崩峠へ向かいます

秋葉街道を歩きます。
浜松側は林道青崩線との合流まで石畳の道になっていまして、軟弱地ながら整備された道です

登り始めて割とすぐに見えるのが信玄の腰掛岩。
ガチで徳川・織田を滅ぼしにかかった西上作戦の通過地点で有名です。あと一歩だったね
兵越峠も通過地点との事ですが、そもそも足助の方にも兵を出していた大規模作戦だし、
両方通っていたのだろうとは思います。


腰掛岩から林道との合流までは特になく延々と石畳を登ります。
ここの木橋は結構ボロ目だったような
倒木は割と見ますが、こちら側では通行に支障はありませんので安心。


霧というかおそらく雲に入りつつある中で、上に林道青崩線のガードレールを発見。
崩れたのを補修した結果のダートですので所々舗装があるしガードレールもあるのです。

標高1050m付近に来ればほぼ雲に突入、あの石積み目指して登っていきます。


建次屋敷跡の石積みでした。昔の茶屋跡ですが強盗が押し入ったとのエピソードが
商売が成り立つくらいには往来があった時期があるんだねえ。
秋葉街道に入ってからは誰にも会っていませんが…


建次屋敷跡からすぐに林道青崩線との合流があります。(兵越峠方面)
写真だとわかりにくいのですが正面はただの斜面で、
左の青崩峠か右裏の階段で林道青崩線終点の転回場へ行くかの分かれ道です。


分かれ道を過ぎてからは石畳の道は途切れ、普通の木の階段の野道になりますが後少し。
1枚目は後ろを向いて撮っています

曇りすぎて幻想的な感じすらある。


と、ゆっくりになった坂を登っていると峠に到着です。

青崩峠です。標高1082m
かつては龍ノ戸峠とも呼ばれていたがふさわしくないので改名されたとか、
地盤が軟弱すぎて昔大崩れしており山の形が違うなど、とにかく地盤の弱さで色々と聞く峠です
整備されている感じがしますがコレ全部浜松市側でして、2019辺りに椅子と木の看板が増えました。

そんな感じに歴代で色々と増えたんだろうなあという標示群。
いやあ、愛されていますね。去年は40年も前からここに来ているという方と会いました
その当時は林道青崩線は本当に未舗装だったろうに。

静岡県側の景色は当然の真っ白!
晴れていると右みたいな感じに見えるはずです。


北側は今後嫌というほど見る古道の看板など。地味に青崩峠の木の板増えてるね?
あとは一応いつものビュースポットも行ってみます。
行っても無駄だとは思うのですが確認も必要だし。
左の熊伏山方面へ5分ほど登ります


鳥獣捕獲禁止区域の看板が目印。ここを右に外れると景色がいいのですが…


ん、下の方は一応見える。
長野県側なのでこれから向かう方の風景で良い下見になってよかった
何とかギリギリ小嵐側の青崩峠道路坑口も見れた、はず。


正面は当然の真っ白。仕方ないね。本来は右みたいな感じに見えます


一つ降りたあたりに石碑を発見。
難しい漢字は釋(しゃく)と読み浄土真宗の法名(戒名ではない)に使われるそうなので、普通にお墓ですかね。
南無南無としておいて正解でした。


そうして往復10分くらいの物見を終えまして見下ろすは沢山の…道祖神さま?数多いね
さあ、次回からはある意味歴代最強の地獄環境になっている長野県側へ突入です。

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