愛知県道364号、香嵐渓方面から東に走って神越渓谷マス釣り場まで走ってきた所です
7.4km走って標高は+280m、数値的にはのんびり登りですが傾斜差が激しい
それでもこの辺りの道や小さな小話などのあれこれが沢山説明してあり、走るというよりはハイキングに近かったです
道幅が非常に狭いのでドライブいうよりはツーリング、サイクリング、ハイキングが似合う道
古い食堂ですがマス釣り場奥にあるココのマスフライは旨いですよ。
さて愛知県道364号。+400mくらいした上で走っていきます
ココまでの県道364号は忙しいくらいに観光案内のある散歩道でしたが、ここを境にその類の標示は一切なくなります。
まだ県道367号が並走しているし先に集落もあるんだけどね、街道は南の梨野町方面なんだ。
というわけで、道としてはただ走るだけになります
傾斜はココに来て平らになったり一部下ったりと、かなり緩やかになっています
一応登ってはいて570mくらいですが、前半ほどの登り区間は来ません
紅葉はこっちにもありますなあ、まとまってはいないですが。
林の中を延々と流す…と、9.2km、標高585mで県道367号と別れます
はい、前回と異なり2km近く案内は何もありませんでした、これからもありません
県道367号はここから北へ大体10%傾斜が続き金蔵連峠へ、行ってらっしゃい。
こちらはしんはし、昭和42年3月竣工とのことで1959年の認定からは8年位で出来た橋か
そして看板の案内通り、県道364号で車両が走れるのはあと2km…ではなく2.7km位は走れます
大差ないか。
終わりへの道筋。まあ自転車視点だと違うんですが
それでもこの先は通行には使われる事はないんだと意識すると、通っていても感じる空気感というのが変わります
この先で必ず出てくる行き止まりに備えて少し緊張するというか。
この感覚はこの類の道をいくつ通っても変わりませんね。
ちなみに道は新しいデリニエーターがあったりと、相変わらず県道らしさはあります
県道は一部急ごしらえで補修されている…というよりは見た目の年代的に予算切れで遺っているような雰囲気。
ガード部分のジョイントが空っぽでそのまんまだ。
・林道北ノ平線
10kmほど、標高600mくらい。集落の手前に分かれ道がありました
あって野道の橋程度の県道364号線においては、林道の分かれ道すら割と珍しい
こちらは死体でも隠しているのかという勢いで林道を閉鎖しまくっている出来山・段戸山近辺では珍しく、
全線+旧段戸トンネルの支線まで通行可能な林道です。
その後は金蔵連(ごんぞうれん)の集落に入ります。
この先もう道はろくに繋がっていないんですが家の軒数はそこそこで整ってもおり、
コミュニティバスとスクールバスでバス停もありました
(ただしコミュニティバスは周1日だけ来るとか。買出し用?)
林道北ノ平線がR420まで自由通行できるのも、この集落の維持に関わっているんですかね。
・「この先大型車(車幅2.0m)を越える車は通行出きません」看板
金蔵連の集落を過ぎたら再び杉の道に戻ります。
神越渓谷からほぼ営林でしたが、より杉だらけになっています
そんな中で10.7kmあたり、通行制限の予告看板を通過。
この先2.0m車幅制限とのことですが、既に序盤から2.0m未満の幅がしょっちゅうなかったかい?
その後も林の中をゆっくり登っていきます
確かにその後道は細くなって2.0mどころか1.8m級の細さになりますが、
序盤の東大見水力発電所も両ガードレール付きでほぼ同じ幅だったような。
6枚目の延々ストレートを通る頃には、車両走行可能な区間も終盤です。
ストレートの後半には二階建ての小屋となにかの岩がありました
小屋は林業関係かと思うんですが、石が意図的に置かれたかと思えるのに何も彫られていなくて不思議です。
所々剥がれているので、その部分になにか書かれていたんでしょうか。
・林道金沢線
その後も林の中を走っていると廃小屋と思わしき建物を通過し、ついに一旦の終点が見えてきました。
まずは手前に橋が見えます
林道金沢線への橋です。しかしチェーンにて通行止め
というのも先述した通り林道北ノ平線から東の出来山・段戸山近辺の林道は全部通行止めでして、
ここはチェーン一本でまだ緩い方です。大抵鉄柵でガッツリ閉じられているので…
内側の出来山登山道から林道を見たことがありますが、歩行者のみの区間からはガードほぼありませんでした
つまり車とバイクに入って欲しくないんだと思いますが、それにしたってなレベルの厳重な一帯です
県道364号は道沿い、しかしこちらもうるさい位に通行止めアピールがされています。
今思えば「通行不能」というのは県道としては合っているんですが、
別にあのチェーンをどかしてくれれば車でもどこかしらに出ることは可能なんですよね。
・通行止め、県道364号 兼 林道奥山線に
12km、標高665m。通行止めと林道の標識が同時に現れました
この先も県道364号線なんですが通行止めになっており、しかも林道が同時に指定されているという状況です
割とレアケースなんですが、県道は都道府県知事、林道は林野庁が認定・指定しているため矛盾はしていない、ハズ。
林道を県道に認定したけど放置されて林道が再指定されたパターンなのか、
里道を県道にしたけど結局林業にしか使われないので整備のため林野庁が動いたパターンなのかは不明ですが、
地理院地図上では県道364号の認定は廃止されていませんし、まあ県道兼林道と奇妙なことになっていますね。
県道兼林道なので公道と言い張れる状況かもしれませんが、良い子は林道側の通行規制に従うべきでしょう。
まあ私は悪い子なので、この先も引き続き進んでいきますが。(ヘリの救助訓練は万が一遭遇したら撤退ですが…)
ちなみに、2枚目の建物は東加茂造林組合事務所といいますので民家ではないです。
さて、柵をまたいだ県道364号兼林道奥山線です。
路面状況は悪いですがこれまでと特に変わらず、材木置き場があったりして林業用の道だなあと
その後は上りが始まります
一旦はすぐ落ち着くんですが、路面が更にボロボロになりつつあり、嫌な予感しかしない。
その後は12~14%の登りがありました。
これもそう長くはないうちに落ち着くんですが、路面が悪い中でこれはきついって思っている所で一曲がりで再開
これはしっかり林道になったなあ。
とはいえ開削した感が結構あるので、県道にしようとした雰囲気は感じられる
傾斜は相変わらず平らのち14%みたいな林道特有の波打った感じの登り方をしますが。
脇の沢筋は放置されていてもそんなに崩れた感じはしないね。
傾斜は相変わらず平らのち14%みたいな林道特有の波打った感じの登り方をしますが。
脇の沢筋は放置されていてもそんなに崩れた感じはしないね。
平らもそんなに多くなくって10%前後でずっと上る道を足元注意して登っていると、
なにやら橋と看板が見えてきます。
・林道寧比曽線になる
13.4km、標高755mあたり。一旦神越川を橋で渡ります
橋の名前などはありませんでした。普通のコンクリ橋だけど結構えぐれている
川幅こそ狭いですが、下流と同じく岩が多いですね
橋を渡ると林道寧比曽線の看板が。
愛知の林道で起終点以外にこの手の標示って見たことないのでここから始まるんだと思いますが、
県道を兼ねている最中に更に線が切り替わるってすごいね。
林道奥山線はここから右に別れるのかな
県道364号兼林道寧比曽線。一気に超激坂になります
15~18%でさすがにセラフくんでも3速を使わざるを得ない
しかし登りはそこまで長くはなく、すぐにまた何か見えてきます
・橋 一時的にダートに
林道寧比曽線開始から120m、曲がり角に着きました
看板が古すぎて読めねえ。火の扱いについての注意看板ではある
川筋は正面なんですが、砂防ダムになっていました。
そして曲がる先はダートに。どこかで変わるかもと思ってはいたが
ここまでずっと神越川に沿って走っていましたが、ここからは川に沿ったり沿わなかったりの山道になっていきます
引き続き登ります。ただしダートではペダル回さない主義、自転車からは降りて歩きます
傾斜は10%くらいで登山林道みたいな感じになってきました
林業関係の車両が適度に通っているためか、路面は想像以上に綺麗で歩きやすいです
一曲がりしたくらいで舗装は帰ってきました。
砂から生き返りかけのコンクリみたいな感じですが。グレーチングもあるよ!
・神越川沿い野道と分岐
ほぼ動いていない状況なので13.6km、標高780m弱。
今度は橋と分かれ道に着きました。2枚目の橋が県道兼林道の方です、今度はちゃんとガードがあるが賀茂財ってなんだ
3枚目の右に行く方がつづら折りのような感じで分岐する徒歩道で、
これは南北に分かれている神越川の東側へ沿って登っていき、こちらが昔の里道だったのではと思っている所です。
ちなみにGooglemapの県道364号はここから迷走しだします。なんで沢に沿って登ってるん?
橋を渡ったら再びダートっぽくなりました。
ただし前回のダートと違い、元コンクリ路面だったのが劣化で剥がれた感じ
そのすぐ後、またもや分岐に着きます。
こちらは別れる先(左折)、
寧比曽岳西側の林道密集地帯に突っ込んでいく道筋ですが恐らく林道山中線に繋がるのかな?
一応の通行止めのロープはありますが圧が低い、出来山から離れると普通に通りやすくなるんですな。
このまままっすぐ進むのが県道兼林道、舗装も復活しつつある…んですが。またも置いてある賀茂財の看板
調べてみたら豊田市の特別会計予算の書類に「賀茂財産区」の表記がありました
で「財産区」って言うのが旧市町村民の持っていた共有財産を合併前の単位で管理するもの、
で、「賀茂」っていうのが旧足助町の東加茂郡賀茂村、北は連谷町や明川町~南は御内町や葛沢町の一帯です
なので、賀茂財っていうのは豊田市有ながら旧賀茂村の一部住民が共有している財産=山林のことでしょう。
そんな特殊共有林が2km先にある、と。
なので、賀茂財っていうのは豊田市有ながら旧賀茂村の一部住民が共有している財産=山林のことでしょう。
そんな特殊共有林が2km先にある、と。
まあ調べたものの「別に県道沿いにあれば見に行くけど…」な林の方向へ登っていきます
舗装っぽいけどかなり劣化している最中な感じ、なるほどコンクリ路面はこうやって剥げていくのか
県道438号の北側とかこれに近い状況は少しあったし、あっちも昔はコンクリ舗装されていたんだろうな。
傾斜は概ね10~14%、またもやガッツリ上る区間。
とはいえ路面が不安定すぎてどうせ自転車からは降りているので、苦しいとかそういうのはないです
14.1km、標高は一気に830mに。
つづら折り2連でまだまだ上るよ、ここが一番のヒルクライム区間です。
上り途中にしたが見えたりして、ちょっと面白いところです
県道兼林道区間も後半になりましたが、なんだかんだ舗装と舗装跡はずっと遺っています
傾斜はずっと激坂相当なんで県道かというと厳し目だけど。
神越川北側が上流だけどいつの間にか合流、砂防ダムがあって見ごたえあるね
14.5km、標高880mまで登ってきました。段々と登りが落ち着いてきています
相変わらず標示類は錆びきっていて読めない、ここから神越川は源流近くになって橋が増えてきます
そんな地域ながら、しっかり整った沢ですな。
この後は傾斜が大分落ち着いてきて、割掘りも出てきます。
急造の林道だとこの程度は普通にアップダウンにしますね、地味に手がかかっています
割堀の後は続けての沢と砂防ダム、本当に源流域かい?まあ崩壊地でもいっぱいあるか
この後から一時的に平らになります
これまで北東に登り続けていましたが、砂防ダム2つから先は東南東方面にゆっくり登る道になります
やはり中盤が一番登山だったんだなって。
一瞬軽く下ったりもするし、ここまで来るとさすがに路面は土っぽくなります。
この後もうねうねゆっくり登りますが、カラーコーンを発見。
管理者のヒントになるので見てみた所、豊田市の設置でした
やはりこの道、基本は林道として整備・利用されているんだね。
その後もカラーコーン、というよりは最近の雨で土砂が流れたと思わしき跡を見たり。
急造の排水管がすぐ設置されていたりと、最近でも整備はしっかりされている感じですね
新しめの砂利もじゃんじゃん撒かれている感じなので、林道としては割りかし上質。
・賀茂財分岐
15km、標高は925mほど。最後の分岐にやってきました
賀茂財産区が左に案内されていますが県道兼林道はそちらではなく、右に向かっていきます
というか左の賀茂財産区方面が寧比曽岳に向かうんだし、林道寧比曽線も左じゃないか?
ちなみにGooglemapはしれっと右を直進に書いていますが、道筋は左です。
うーん、思い切り割掘ってくれているのだけど、ちょっとボロいな。
左の砂利整備と違ってコンクリ路面が遺されている辺りが県道要素なんですが、バッキバキのボロボロです
ここを越えるとまた元通りの舗装が剥げた道になります
そろそろ神越川の源流と言うか下の方で別れた川沿いの野道と合流するはずなので下を見ています
沢こそ遠くに見えるが、まだまだ高低差は大きそうだ。
この後辺りで沢の終点を視認。
登山道としてなら成立するかなって傾斜ですが、奥あたりからここに登ってこれそうではありました
・県道364号西側終点
15.3km、標高950m。ついに愛知県道364号の終点に辿り着きました
ただ予想はしていましたが特に何もなく、ただの道の途中です
しかしこれは愛知県道438号もこんな感じだったので、林道として使われている分断県道は概ねこんな感じですね。
しかし思ったより林道がガッツリ登ったなあ、そして分断県道にしては整備がしっかり続いていたなあ
整備に関しては、一般車両を通行止めにし続けているのが効いているのかな。
そしてココから先なんですが、先人の何人かがこの先で作業道を通行しています
ちょうど神越峠へ通じるようで、神越川を延々沿った終点としてはふさわしい
というわけで県道は終わりましたが、ここからちょろっと一曲がりだけしてみますとカラーコーンが見えてきます。
標高がいつの間にか1000m近いんで、紅葉が綺麗ですな。
・中電作業道「REF」
というわけで終点すぐ先で見つけた中電の作業道です。
ここから左奥のカラーコーンが登り口でして、まあ徒歩道にしても怪しい道筋ですが一応登れるらしい
それで、作業道というと№いくつ、何線かは書いてあったりなかったりするので番号がいくつかを見てみるのですが。
まさかのREFである。
英語だとReference(参照)で特に道に名付けるものではなく、身近なのはエクセルの#REFエラー
え、まさか番号つける時に参照ミスったの?
さすがにそうではないと思いたいが…
それとも参照先が存在しないエラーである点をもじって、本来通るべきではない道だとでも言いたいのだろうか。
なんにせよまさかの表記だ。
ちなみに画像が荒くてすみませんが一般的な愛知の作業道の標示例です。(出典:県道484号の分断しかけ区間)
左右ともに奥矢作東部線、左が№1で右が№9です
赤い矢印、下に中部電力の表記、テンプレートは大体合っていて番号だけが変なんですな。
まあとりあえず。
この先を一応見てみますが取り付けそうな登り口はなさそう、むしろどんどん山が高くなる
この左にある作業道を登るのがやはりベストなようです。
というわけで自転車担いでの作業道REF登り開始。
こちらにも作業道の表記があってやっぱりREFである
最初の登り筋です。ほぼ崖を直登するとの認識で問題ないです
上り量はそこまで高くないので、周囲を見ながら登ろうね
左に道を見つけると、現地ではそれなりに4枚目みたいな道筋が見えてきます
人一人分の幅しかないので、折れ曲がるとき自転車が最高に引っかかる。
1枚目:上の4枚目左端、折れ曲がる辺り。
2枚目:そこから山の上を見る。峠は遠いね
3、4枚目:折れ曲がった先。赤い紐があるので道筋に沿えていると分かる
あとは何故か細いながらしっかりとした踏み跡が見えるので、普通に道沿いに歩けばよいです
自転車はずっと担ぐ他ないし、木の枝が大分邪魔なんだけど。
本当に思ったより里道といった感じです。
馬などは通らなかったでしょうが、これだけの跡は人通りは結構頻繁にあったはずです
まあ靴1~2足分の幅なのでちょっと崩れているところがあると踏みどころに気を使う程度の道ですが。
最後の方は道がしっかりしてきて、看板などが見えてきます
・神越峠
15.55kmくらいなので200m位の作業道REFを登った後。
東海自然歩道・神越峠に到着しました!
標高は980mほど、徒歩道の休憩所に脇から登ってきた自転車の構図である。
それにしても、思ったよりちゃんと道していて驚いている限りです
細道だったり兼林道だったり里道だったりはしましたが、
道なき道を無理やりとか崩壊地をなんとか越えたりとか、そういった要素は微塵もありませんでした
一応で色々文句の付けどころはあるものの、ちゃんと道でした。
神越峠からは西側が少しだけ開けていました。
ちょうど通ってきた県道364号近辺の山々を見ていると思われるので、「ここまで登ってきたんだなあ」感があります
ちなみに作業道REFはこちらからは完全にかすれていて見えず。
ただ、下に№と何線かの…表記の跡すらないので、やはり番号振られていないのでは。
これ完全に妄想ですがこの作業道の標識の色、下の白が旧で上の黄色が新だったりすると面白いですね。
そうなるとこの空白の白ってDB上でも番号名称が振られていない公算が大きく、
改新時にそこをエクセルで参照してしまうと#REFエラーのまま名前を使ってしまったり。
普通は再振り分けするだろうけど、急いでいたり責任者がITに疎かったりするとスルーして採用されそうじゃないかな
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