2023年11月15日水曜日

愛知県道364号 完全版 ③神越峠~東側歩道下り~県道364号ヅンボ橋(野道区間完了)

さて、秋晴れの日に香嵐渓の東から愛知県道364号で 神越峠までやってきました。
神越川に沿って観光しながら神越渓谷でご飯を食べて、その後も川沿いながら人気が消えて通行止め
あとは林道で神越川の源流あたりに着いたら里道でここまで登ってきました。
予想外だったのは林道が割としっかりと整備されていたことと里道が登山道相当に道が固まっていたこと
特に里道の足元の硬さは一時期でも定期的な通行があったことを確信するレベル、なんであんな半端に残っていたんだ。
まあ、ひとまず安全に登ってこれたのは幸いなことです


さて、県道364号はこの東北東方面にありますので降りるのですが、
問題はこの東方面、全く情報がありませんでした。(今探したら見つかるんですが)
この状況、愛知・静岡県道4号の多米峠を連想するし県道382号の時のように適当な降り方をすると痛い目に遭うやつです
まずは慎重に降り口を探します。


上写真の峠の看板から東を見ています。
前回登ってきた里道が思った以上に人通りがあった&ここは峠&東西が低い尾根の地形という点を鑑みて、
やはりここの東西を県道364号の前身の道が最短で抜けていたと考えるのが自然なため、
里道からの最短経路あたりを探してみます。
すると赤い紐を発見(最手前右寄りにある白い木)、いい感じだ。様子を見てみます


あっちょっとこれは怪しいかも。一旦戻ります
西の里道と違ってあからさまに歩行跡が薄すぎるぞ。道の方向はまあ良いのですが
これはハズレかもしれない…チャリは一旦置いての様子見がベターか?



あといちばんの不安要素が真東にある林道の存在です。
下手に東に降りる道を選ぶと間違いなく誘引されるんですが、ここの谷筋が思いっきり東を向いている
うーん…まあ最悪林道に着いたら着いたでネタにはなるから、そこまでは確認するかな?
というわけで自転車を担いでこの道を進んでみることにしました。



で、降りてみたのですが、2曲がりで道筋を見失いました
いやまあ筋なんて無視してまっすぐ県道方面に降りれば行けるんですが、それは西の里道に比べてどうなのよ?となる
なにか道筋があるはずです…しかし目指す北東方面はマジで道筋のみも見えない…


で、北→南→北とつづら折りしてきたのでもう一回南行きがあるのだろうかと見た所。
道筋がありました。あるんですよ。


この道筋です。苔がきれいに歩道の分だけ剥げています
わっかりにく…とは思うものの、やはり人が結構歩いてはいるのか。


そうやって曲がると赤い紐も見えるので安心。
一時不安になったものの、やはりこちらに峠越えの道は繋がっていたか!
ちなみに今調べたら、なんと前述の心配通りこの道、東の林道に繋がっていました。
その交差点が恐らくココ(右下ピンクの道筋)だと思います



あとは涸れ沢と言うか源流と言うか、そんな感じの沢沿いの道筋になります。
そこで一曲がりすると3枚目、一気に広い遊歩道になりました
しかも方向がずっと北東方面、これは県道364号東側まで繋がっていそうだぞ!
…しかしまあ、いきなり道広くなったなあ。今までの野道寸前の筋は何だったんだ。
と思って後ろを向いて撮ったのが4枚目です。


・沢渡り①
道が広くなったメリットは自転車を転がせることです。肩の負荷が段違いだ
この後も概ね安定して歩けますが、降り始めて200m歩いた辺りで急下りと沢に着きました
ええ、あそこまで降りるの嫌だなあ。迂回路ないかな?


そう思って一度左に避けてみますが、どうも別の沢を登り直しているだけなのにすぐ気づいたので戻り。
やはりあの沢へ降りてまたぐしかないようです


まあ、やると決めたらそこまで難しい話ではありません
沢の水量も大したことないですし。右の沢の左側を沿って歩く感じでオッケーです
登ったら左の画面外方向へ上る道筋になります


沢を渡って登り直した後。2枚目は別の方向(西)を見ています
いやこっち方面も野道ではあるけどどこかに行けそうな感じだったのでね。
というかぶっちゃけると神越峠のすぐ北にある峠へ向かう気がします
そして1枚目でちらっと見えたものが大変気になります。


・東海自然歩道看板
峠から300m弱歩いた頃。なんと東海自然歩道の看板を見つけました
登山や県道通過の関係で何度か近年の東海自然歩道MAPを見たことがありますが、このルートは知りません。
えっここ以前指定されていたの!?と思ったが、この先の神越峠で東海自然歩道に合流するという意味かも
ちなみに看板はどう見ても新しいので確実に平成には置かれた感がある。
にしたってこんな人通りもない裏谷の道から何を思ってこのルートをピックアップしたのか…


・沢渡り②
というわけで多分東海自然歩道への道を引き続き降りていきますが、
そんなに歩かずまたもや沢渡り。
東海自然歩道への道なら橋の一つくらい架けてほしいけれど、ないものは仕方がない。
また水量もほぼないので普通に渡ります。道筋は3枚目の感じです


石が多かったので普通に越えられました。この3枚は歩いた道筋の確認用です
そういえば降り始めが回り込むような形でしたね。


・沢渡り③
さて再び歩きます。のどかなハイキングコースだ
回り込んで沢筋に向かうと…また沢渡りか
とはいえこちらは若干整備されたような跡があります、これでも頑張ってくれたのかもしれない。


これは道を描くまでもないですね、奥の木の山側辺りをついついっと渡りました。
木を渡る形で沢渡りはすべて完了。


本格的に水が出ている沢沿いに引き続き整った遊歩道を降ります。
川は段戸川の支流なんですが、名前は軽く調べましたがわかりませんでした
神越峠から500mほど歩いた辺りで、人里らしき空間が見えてきます


ラミネートの案内が巻いてありました。ICT中継機の案内です
林道の監視・保全ならともかく、登山道でICTを設置する意味はちょっと分かりにくい
ライブカメラの設置が説として最有力ですが、もしかしたら野生動物でも捕まえるのかも。


もう奥に建物があるのが明らかにわかります。
山道の終わりだと感じたので、2・3枚目は後ろを向いて振り返りをしています
峠付近以外は本当にはっきりとした道筋だったな。


・住宅裏到着
峠から550m位歩いたら家らしき建物の裏に到着しました。
標高は980m→910mで歩道としてはのんびり目に降りました
が、本当に家に侵入する道筋しかないな。
別荘かも知れないですが、そういう問題ではない。


当然家の隣なので住人or管理者が整えてくれた道です。
まあ路地ということで歩道としてはアリなのかも知れませんが、どちらにせよこっちは県道364号とは別方向です
こちらは川の北岸、県道364号はずっと南岸なので、どうにかして対岸に渡らなくてはいけません。




この沢の右奥(西)から出てきたので左(東)に渡りたい所。
まあ川幅そんなに広くはないんですが、若干高低差があって長靴じゃないとめんどいね



家の沢側に石が積み重なっていたので、そこを降りながら渡る形で解決。



・南岸端点①
振り返って。
これにて東海自然歩道への道を離れ、県道364号方面の岸に到達。
境界標があって、ここが以前諦めたところかな?と思うものの家が見えないほど上にあったはずだからもっと下やね


沢沿いに降りていきます
木が!枝が!自転車に引っかかって邪魔!
あと地味に足元がぐずぐずでヌルヌルです。しかしこんな所でも正道らしく、赤い紐が。



少し東進して枝が落着きました。しかし正面の道筋がなさすぎる
右の丘上りは登った所で同じだけ降りて終わりなので全然登りたくならない
しかしそれを避けると、沢歩きしか手がなくなります。
ちなみに対岸は相変わらず人のお家の空間っぽいので歩きたくない。うーん…


そういえばこの辺りでお家と並行あたりなので眺めてみると、廃バスがありました
あれはさすがに気になるな。
調べたら雪の聖母幼稚園というところの送迎用バスで、
瀬戸市にある藤井聡太氏も通ったという幼稚園がヒットしました。


うんうん悩んだ結果、沢を歩くことにしました。
端がいい感じにまだ濡れていないし、靴はさほど濡れずに歩けました


・南岸端点②
家のちょっと下くらいでまた開けた空間に着きました
振り返ってみると対岸はしっかり石積みで沢筋を造っているようでした。
ちなみに、地図上での愛知県道364号の東側端点がこのあたりのようです。






ココにも境界杭があって以前の行き止まりっぽい雰囲気がなくはないのですが、
対岸の感じがぜんぜん違うねというわけでもう一つ先に進むことにします。


というわけで県道364号となったはずの道を降り始めますが、すぐにまた南岸は行き止まり。
目の前はまたもや沢、えーっと県道のはずでは?せめて道くらいはあってくれ…
左岸(北)が先程のお家の人の空間ではなさそうなので渡れるのですが、
竹藪がもはや伸び切っており、先がどう見ても詰みです
位置的にこの奥が前回の到達点なので、そこまで行ければどうにでもなるのですが。
急に難しい区間が続きますね…


悩んだ結果、2度めの沢歩きとなりました。
ええいままよ!
歩ける岸をちょいちょいとまたいで、なるべく濡れず足を取られずに沢を降りていきます。
身一つだったら対岸に出て竹藪突破の方が良いかも知れない状況、
まあこっちもチャリ担いでやることではない気がしますが、
それでも枝への引っかかり率が低いので、こちらの方が勝算は高いと踏んだわけです。



南岸端点③
辿り着きました。
神越峠から800mほど、標高は900m
前回は諦めた、東から見ると行き止まりにしか見えない地点にやってきました。
ああ当時の自分、ココで引き返して正解だよ。ここを越えた所でまた行き止まりだったぜ
DDRで鍛えてきた強い体幹に、今回ばかりは感謝です。


比較してみます。
2枚めが2017年11月のお話、間違いなく同地点ですね
当時も↓のように対岸(北)の可能性は考えていましたが、竹藪の酷さで同じく諦めていました。
>そこから川を渡って北→西に登れる道が見えるような見えないような…
あと、当時は書いていませんでしたが川上で人影と作業音を聞いていました。
当時はここが山の最奥だと思っていたので気のせいかと思っていましたが、今考えると先程の家の人でしたね。
こうして合流すると色々と分かることがあって面白いです



そうそう、当時見ていた境界標と杭。
最奥まで来てコレかいって気分だったのですが、まあ道としては一旦の終わりの目印ではありましたね。
さて、あとは歩いた覚えのある道です
軽くなったセラフくんを担いで帰れない道理はない、落ち着いて降りていきます。


過去歩いてきたとは言いましたが過去無理していないとは一言も言っておらず。
降り初めの序盤はかなり道筋がない状態の中、水流でえぐれた部分を何度も越える必要があります
前回はここの境界標と杭の写真をアップしていましたね。


そういえば赤い紐が復活しています。
君さっきまでどこに居たの、まさか北の竹藪の中…?
ジメジメしているので立派に生えているきのこを見ながらえぐれを渡ると、ちゃんとした道筋に復帰します



後ろを向いた図。2枚目は過去のもので、水が出ていたようで沢渡りと表現していました
今見ると身一つが前提ですがここで右岸(北)に渡るのもありっちゃありでしたね。


ここでようやく県道364号、歩き始めますが水が出ている。
先程の沢渡りだったはずの区間の水がこっちに流れているのかな
とすると後年ここは新たなえぐれに成長するかも知れません。


・砂防ダム
もう少し降りた頃、前見ていた砂防ダムを発見。結構降りた所にあります
アクセスすら面倒なところにあるんですが、ダムは2段になっていたと思います。


この区間、気が向いて定期的に後ろを向いて撮っています。
この画像は丁度↑の地点で振り返っている所、
過去写真との構図被りが狙いですが、今回は空振り。


引き続き降りていきますが、以前は苦しめられていた木の枝がほぼなくなっているように見えます
3枚目はまた振り返っていますが、うーん過去の画像にはそれらしき所はなさそう、また空振り。



沢筋なんですが、沢って感じがあんまりない高低差が出来ている県道364号です
道幅だけがしっかりしていて車が普通に通れそうなんだけどね、ずっとダートから帰ってこないね。
3枚目はまたもや振り返ったところですが今回はヒット、過去の4枚目とほぼ同地点が撮れました
やはり放置されている道なので、下草が結構成長しているんですね。


となるとこの奥にすすきの壁があるはずです。
そう思いながら歩いていると待避所と思われる広い空間に出ました、
にしてはめちゃ広いし木の板が落ちていたので、林業用の倉庫か何かがあったかも
3枚目は振り返って。秋の黄色が綺麗です!


その後も小屋一つ分のスペースがある所を通る県道364号。
紅葉はこの時期かなりいい感じですな!


あっここがすすきの壁区間だ。しかし刈り取られていますね、ありがたい
反対方向からの撮影ですが当時は3枚めみたいな感じですすきが壁のように生えていて抜けるのに難儀しました
4枚目は振り返った図で、そうそう、すすきを抜けた後「変な曲がり方をするなあ」と思いながら左にカーブしていました
あの空間、小屋跡っぽい所でしたか。
ちなみに大分合流地点近くだったんですね、ここ。


後は電柱が見えてきたのでもう少しで舗道と合流できます
ああ、この辺足元石が露出するくらい土が削れて足元怪しいんで、当時は騒いでいたんですね。


振り返って見てみますが、近いのは2枚目かな
当時記事で載せていた2枚目のこれとその手前の写真、画角が違うだけの写真を2連続で載せていました…お恥ずかしい。
というあたりまで補足できたので、この背面撮影も有意義ではありました
さあ、やっとこさ徒歩道の終わりです。



・ヅンボ橋、新旧道分岐
神越峠から1.3kmほど、標高はゆっくり降りて880mほど。
県道364号同士ではありますが、舗道に復帰しました
相変わらずロープが張られていますがこれ県道の正式ルートですし、
今回はこうして自転車を担いで来ることができました
…沢を2度も歩くことになったけどな!


そしてこの先なんですが前述の通り左右ともに県道364号です、たぶん。
右(東)は確実に364号で、左(北)はどう見ても舗道で364号として延伸した区間です
左(北)のエビデンスがないので、たぶんです。



そして次回はこの先、左(北)の舗道364号(本来舗道なんて付ける必要はないが)へ向かいます。
渡る橋はヅンボ橋、この奥の様子を見たらまたここへ戻ってきます
そうしたら右(東)を下って県道364号起点へ、それで完走への再挑戦がついに達成できる…。





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