7月頭の小雨模様、さっくりと青崩峠へたどり着きました。
9割の人はここで終わり、引き返すはずです。利便性的にも青崩峠自体のネームバリュー的にも
残りの1割も熊伏山へ向かう人が殆どで長野側へ向かう人は皆無。北側本当に何もないしね
というか去年長野側は多くの人に道とすら認識されていないことが発覚しました…
そんな長野県側へ降りていきます。
といっても登山道は整備されていますのでそんな尻込みすることはありません。
全体図はこんな感じ。2019の図なんですが、なんだかんだ奇跡的にうまく経路が辿れている
つづら折りがどうしても真っ直ぐになっちゃうGPSのダメさがね、この年だけなかった。
静岡→長野なので北上する形で降りていきます
西を見れば年々少しずつ崩れている崖が見える。
←2022 2018→
道は木の板に変わりました。濡れると滑りますが横線ぽいものが金具で雨でも頼りになる
落石も年々増えていますがまだまだ序の口です。木の板区間は割とすぐに終わります
さて、今回の主役のヤマビルくんです。
初夏で小さいのばかりでしたが10歩歩けば靴に上がってくるレベルでウヨウヨと血を吸いに上がってくる
もうこいつに言及したらキリがないというかこいつに気を取られすぎて道中全然集中できなかったのですが、
まあ下の水窪でさえ気温22度下で標高1000m前後が雨上がりギリギリで全面湿っていたらそりゃあねえ…
まあ主役なのですが、語りすぎるとキモいのでこいつについてはここまでにしておきます。
と歩いている間に手すり終わりましたが木の階段は多く、このへんで迷う要素はありません。
休憩所となっている東屋です。
この付近にはニッケル鉱山の採掘跡があったりするので、青緑の石を見たらニッケルかもね!
石拾いの風景はここから東に一つ坂を超えたあたりです。
ちなみにニッケル鉱山の跡が東に2つあります
遠い方の坑口は道筋0の中で200m東と割と遠いので不明ですが、
近い方は東屋から少し上った辺りから北東下方に看板を見ることが出来ます。
今回は下りですので北上。このあたりの真っ直ぐの光景結構好き。
休憩椅子(大分埋まっている)を見たらつづら折りの開始です。
とはいっても登山道は全体的に緩やかで降りるに苦労することはないんですが
つづら折りの終盤にあるのが、道二本に渡ってまたがっ…ていた倒木です。
2018~2020年までずっと横にまたがって邪魔をしていましたが、去年秋にいなくなっていました
今回来てみたら見事に真っ二つになっていたんだなあ。
まあ元通り歩きやすくなったので良い変化です
つづら折りが終われば崩壊地※新ルートあり の所に。
同じ2018年からですが、木が巻き込まれながら崩れてしまっているこちらは変わっていません。
奥の穴ぼこみたいになっているのが旧ルートでして、思い切り分断されています
そのため看板を目印に右へV字ターン、
旧ルートの階段は使わずに高巻きして通るルートが2019から出来ており、いまだ健在です。まあルートがない時の2018も同じ越え方をしたのだけれど
青崩峠の崩れたての土は泥というよりは弾力を持った餅かなと言った感じで厄介でした。
今は固まった迂回路を越えて旧ルートに復帰しますと、すぐに見えるは傾いた神社です。
傾いたと言ってもずっとあれくらいの傾きなので、今更特に驚くことはありませんが
青崩神社です。
去年辺りから古い額が下に置かれるようになりました
性格としては実は鉱山神社でして、
地震(1718年)の補修の際に峠の鳥居をここに移設し、その後鉱山の会社が鉱山護神の守り神として改装した形。
なのでこの正面の模様は当時の鳥居なのかな?
右下に置いてある山神の石碑がぴったりな神社です。
青崩神社を過ぎたら岩のあたり。
道筋が消えかけていますが今はすぐに変なものが見えるのでそちらに向かえば間違えません
北東辺りを見れば倒木に他の木が巻き込まれています。
もうエネルギーを貯めに貯めている所です
2020からなのでもう1年半貯め続けております。
2020秋の図です。木は大分ずり落ちました
秋頃には本当に弓のようにエネルギーが開放されるかもしれませんので気をつけよ。
その後には砂防ダムの下を通ります。「橋の落ちた水路」の辺りです
かつては橋が通っていましたが今や跡形もありませんので、軽い沢渡りを強制されます
ちなみに砂防ダムの上には青崩露頭があります。
「左側」とかいうアバウトな案内のおかげで合っていたかはわかりませんが、
去年登ってそれっぽいものが撮れました。野道で急でしたが東側ならなんとかって感じでした
砂防ダムを過ぎればようやく落ち着いた登山道へ戻ります。
木の板への落石は年々増えていますがまあペースはゆっくりだし大丈夫でしょう
この奥は細い道になる…と同時に、坂の下の北西方向に人工的な穴を見つけました
割と集中していないと見落とすのだけど、もう場所を覚えたぞ。
石積みで人為的に作った感じの穴なので井戸か水瓶かなんだろな
地理院地図の古いルート上にあるので、おそらく住居があったのだとは思います
穴を見ながらブラインドカーブを曲がると久しぶりに手すり付きの区間になります。
この辺りから見える下の緑はR152の長野県側端点だと思われます。
地理院地図の道筋はあそこに直接降りるようなルート取り
いつか地理院地図ルートを辿るのも面白そうだけど、休憩所~青崩神社がカオスでキツそう。
手すり区間の中盤辺りには土砂が溜まっている箇所があります。
手すり付近はたまに崖下に抜けて穴になっているため、横着せずきちんと高巻き推奨です
その後は手すりが消えて登山道は終盤。下を見れば最後の階段が見えます
ショートカットしたいけど今日は真面目に行かないと痛い目見るでな。
青崩古道の看板を目印に折り返したら最後の区間へ。
ゆるい下りに木の板は滑るから雨で湿った状態ではかなりきついんだが!
かなり慎重に降りました
しかし木の板区間は長くないのであとは階段を降りていけば下にあるのはR152です。
…手すりのない下の道、R152だからね?
せっかくなので、R152の端点まで行っておきましょう。降りてからあえて左(西)へ向かいます
登山口から西の小嵐川近く。
地図上では登山道の北東150m程で途切れているのですが、本来の端点とされているのがここです。
先には転回場というか駐車場くらいの広いスペースがあります
そこから更に丘を南に登っていくと砂防ダム群が見られます
久しぶりの日なたで雨もやんでおり、やっと乾いた土を踏めました。
砂防ダム群です。
南を見ていて、上に見えるのは青崩峠のビュースポットからは更に西かな
あちこちが崩れている長野側なので砂防ダムにも土砂が集まってきているものの、限界近くで安定しているの図
2019年から毎年来ているけど、ここ一帯をよく表している光景だなあと思います。
さて、次回はここからR152…は行かず、前回話したとおりに秋葉街道の未調査悪路へ向かいます
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