2023年6月23日金曜日

木曽駒ヶ岳&宝剣岳登山 ①菅の台バスセンター~北御所登山口~森林限界

朝の中央道駒ヶ根SAです。
東海環状自動車道経由だって思うじゃん、これR153経由で飯田山本ICから乗ってるんだぜ
早朝なら高速ルートを使ってのナビ案内時間通りくらいに駒ヶ根へ来れました。
予定通りの時間に来れたので、このまま木曽駒ヶ岳まで登ろうかと思います。



基礎知識としてお話しておきますと、木曽駒ヶ岳にはロープウェイがあり、
標高1700m→2612mまで一気に登ってくれます。普通はこれを往復で乗ります
ただし一般車両はそのはるか手前の黒川平臨時駐車場で通行止め(平時は利用不可)
というわけで、駐車台数の多い菅の台バスセンターで乗り換えるのが普通です。



というわけで6:36菅の台バスセンター到着。気温は20°以上か?ってくらい温かい
チケットを買うのですがこんな朝から大行列だなあ…
30分並んでバス停に並びますが、これまた大行列。始発7:15なんだが優に過ぎる。6月中旬だよね?


購入したチケットです。下から順に使います
(価格は季節に寄って変動する。本日はCダイヤ)

まず一般的には先ほど説明した通り、以下の4枚を購入するはずです
・菅の台バスセンター ⇔ 駒ヶ岳ロープウェー(しらび平駅)の往復バス2枚
・駒ヶ岳ロープウェー(しらび平駅 ⇔ 千畳敷駅)のロープウェイ2枚
これで木曽駒ヶ岳~濃ヶ池や、別で三ノ沢岳へ登るのが一般的なようです。

ただし自分の本日の行動計画はこうです
・菅の台バスセンター → ロープウェイ手前の北御所登山口バス停で下車
・木曽駒ヶ岳山頂まで登山、駒ヶ岳ロープウェー(千畳敷駅→しらび平駅)のロープウェイ片道
・そのまま菅の台バスセンターまでバスで帰る
はい、普通に登山しに来ました。
ロープウェイは17:00最終のため、登山道のペースが鍵です


しかしバスが臨時含め3台来ても乗れないぞで出発が遅れ。
7:53に来た4本目のバスでようやく乗れました。
1台40人+補助席考えても最低140人以上自分の前に居たのか
ちなみに北御所登山口で降りるやつなんて自分しか居なかったため、(計300人は堅いはずだが)
補助席の一番前を確保できました。


長野県道75号駒ヶ根駒ヶ岳公園線ですが、通行止区間はどう見ても雰囲気は林道に近い1車線道。
バスで横幅いっぱいです、そら車は通してくれない
バス同士の離合があるため頻繁に通信していました。


バスは観光案内をちょくちょく掛けてくれていて、1枚目は案内で撮った地蔵平
車は通行止めですが歩きで登る人は居て、自分の更に手前の檜尾登山口から登る人もいました


8:19、北御所登山口バス停に到着。
6月でこれ、ピークの8月とかどうなるんだろうか
コースタイムではここから6時間で木曽駒ケ岳に到着できるとあります。
標高は1400mちょうど、さあ+1556.1m、久しぶりの3000m級に歩いていきましょうか!


木曽駒ヶ岳 北御所登山口ルート

地元の学生が登るルートだそうです。山の民つよいね
確かに全体的に登りやすいとは思いました。タイムが物語っていると思います
登山口~蛇腹沢登山口までは林道で、その後も急すぎない登りが続く
何より標高2600m辺りから森林限界を迎えるため、ずっと360°視界だったのは最高でした
ちなみに宝剣岳は本来縦走して南からロープウェイに行く所を目論んでいましたが、
余りの鎖場にビビって引返してきました。この山含むルート無理だねってなりましたはい

前半は北御所林道を歩きます。砂利ダートだが整っていて歩きやすい
洗い越しがあったりしました。


標高1400mから歩いていますが、6月なのに日差しが強いです。
気温も24℃位あるかな?上着は早々に脱ぎました


景色はたまに開けて、南東の山間から南アルプスを見ていると思います。


両方後ろを向いて撮っていますが、軽トラが似合うような山道です。


警笛鳴らせの標識。クラクションの使いどころさん
この林道は300m毎くらいの勢いでこの標識が立っていました。
まあ人が来ない想定の林道なんかでは必要だよね…国道にもあったけど


登山と言っていいかの区間ですが、景色は既にいいですな。
登りも平均9%程度しかないため、サクサク登っていきます


ここは黒川山国有林だそうです
黒川山と言うとこの先の峠で木曽駒ヶ岳とは反対方向に行った山です。
ここの辺りもその山域というわけですね。ちなみにこの辺りが登山口の名の北御所谷だそうです
結構暑いので沢を見つける度頭から浴びることにしています。


林道を3kmほど歩いた辺りで見新しい砂防ダムがありました。
30倍ズームで見てみたら北御所川第18号谷止とありました


砂防ダムは普通に通り過ぎて北御所川の本流へ。
こちらの景色もまた良きです。


・蛇腹沢登山口
先程の北御所川を渡って割りとすぐに登山口がありました。
ただ地図と若干ずれていて、思ったよりしょb…別の道がある可能性を考えて先を探索しました
結果ここしか登山口はなかったので登ります。


この先にバス停があるらしい。いや逆方向では?
ここを登る方向ではロープウェイには行けてもどうやってもバス停には行けませんな
標高1680m、ここからが本格的な登山スタートです。


蛇腹沢の登山道です
序盤は道は狭めで、傾斜そこそこ
あんまり歩かれていないかと思いきや道筋はしっかりしていて、
ロープウェイ開通前はここがメジャールートだったのかなあと思う所があります
あと、ちょくちょく雨水を通すと思われる樋が通っています。


登山道の表記がちょくちょくあります。
整えられている感じがします


ガツガツ登るかと思えば急に平らになったりするので、そこまでキツい感じはしません
恵那山と比べると全体的に歩く幅に余裕があるのも助かります。


急に登っては平らになってまた登る。
階段が整備されているところ、掘り進めたかと思われる所もあります


このあたりはこの草がよく生えていました。万年杉かも?
標高は1900mを越えているため、もう高山植物といっていい子ばかりです


登山道の表示。定期的にあります
初見は「間違えて作業道に紛れ込んでいないかな?」って思っていたので安心できます


・清水平
広角カメラで撮影しましたが、奥が開けていて何かありそう感を感じたからです。


清水平でした。
これまでの細い登山道から急に開けて奥には水場もあり、数グループキャンプできそうな空間です


標高は2010mくらい、第2区間になります
このあたりから下草が低くなり、真っ直ぐ目に登るようになります
3枚目の右の木を見て動物が皮を剥いだ可能性を考えて少し身構えていました。


この辺りから群生している植物です。調べた感じコウモリソウの仲間かな?
これからの区間の主役になります。


こちらはイワカガミの花のようです。
必ず下を向くシャイな花ですが、この辺りでようやく見える花で可愛いです


この区間は草ばかり撮っていました。
やはり2000m級の草花は物珍しがってしまうせいもありますが、
純粋にこの区間は急登が続く区間でした。


・うどんや峠
一旦の峠に出てきました。ここで五合目も兼ねています
うどんやと言いますが標高2184mでうどんを売っているわけではありませんでした
北の黒川・伊勢滝ルートへの下りはロープが張ってあり通れないようにされていました。
後で調べたら下りの終盤あたりでがけ崩れが起きているようです


標高2184m、1時間45分で+784m登ってきました。やはり序盤はいいペース
早めの休憩としていました。定番のカロリーメイトですが水1リットルが後々不足しそうです
南西側の景色も良いし。檜尾岳の東の尾根あたりかも。


休憩が終わったら第3区間。
今までひたすら北上していましたが、ここからは西方面に登ります
峠なので一旦下ってからの登り直し。


イワカガミが柱に群生していました。


ちょっと広い空間に出ましたが、「至宝剣岳/下山道」の看板があるくらいでした。


ここからの登りはさすがに岩が多くなってきます。
標高は既に2200m近く、これまで整っていただけ感謝レベルです
息も少しずつ切れやすくなってきましたが、
たまに飯田あたりの南アルプスの景色が開けるようになってきたので気を紛らせながら登ります。


先程の看板から先の区間は急というよりは岩越えがメインの区間となり、
崩落を無理矢理登らなければいけない場面も出てきて面倒な区間でした。1枚目は標高2250mあたり
傾斜もたまに平らながらも厳しい場面が多く、疲れる区間でした。
6枚目の左にあるのはコクチナシとその実らしいです


・一丁が池
標高2363m、急に右側に水たまりが出てきて左(南)側を歩いていきます


一丁ヶ池でした。梅雨だけど大分水が少なかったな
近くには六合目の柱もありました。


一丁ヶ池から先は岩や倒木で込み入った区間は落ち着き、
ややなだらかな上りが多い区間になりました。
ただし6月に入ってもまだ残雪が残る区間になってきています


・小屋場
一丁ヶ池からすぐに通ります。広いスペースで確かに小屋が建てられそうです
通過して登山再開しようと思ったら古い柱が隠れていました。


ここから先はいよいよ森林の密度が下がってきます。
横を見ると景色がちょいちょい開けています
ただ、ここまで一気に登ると定例で出てくる低酸素症がやはり厳しい。
付け焼き刃の低酸素トレーニングでは、低出力の保持と休憩タイミングの見極め程度しか習得できていません


それでも恵那山の標高を越えた2435m、
この辺りで本格化したということは純粋に高低差を一気に変化させたせいで起きているくさい。
その辺りがわかっただけで今回は既に収穫ですね
傾斜そのものは緩めで、道は細いですが歩きやすい方です。倒木たまにあるけど。
見ている景色は飯島町か中川村辺りかなあ


登山道の看板…がぐしゃってた。落石でもあったのかな


黙々と登っていて標高2520mあたり。いよいよ木自体がなくなってきました
但し足元の岩がゴツゴツしてきましたが、
景色も開けやすくなってきたので、それを見て息を整えながらゆっくり登り続けます。


・残雪
標高そろそろ2600mといった辺りで登山道に雪が残っていました。
まあここまで登ってくればそういうこともあるわな
ただし雪はべしゃべしゃになっていて「たとえサンダルでも滑らないだろう」という状態でした。
まあ時期と前後の状況で残り具合は変わるので、6月半ばはちゃんとブーツで来てね。


そしてここでついに森林限界を迎えたようで、木がなくなり視界が開けました。
1枚目は伊那~高遠方面、2枚めが登山する先、3枚目は濃ヶ池から東の尾根筋かと思います
うおおおこれは良いぞ!
ここからは絶景の中での高山登山になっていきます

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