GW振替休日の平日。
ふと早朝にでかけたくなって車で中津川までやってきました
こちらはその途中、R257の道の駅上矢作ラ・フォーレ福寿の里 3時出発なので眠い
その後は恵那神社へ。
R363で直接アクセスできるんだけど眠くて運転に自信がなかったのでR257→R19→R363
ひとまずお祈りをしに行きます
地味に大事な恵那神社の説明。
ここは恵那神社の前宮本社であり、奥宮本社が恵那山の山頂にあります
また主祭神は伊邪那岐大神さま・伊邪那美大神さまですが、
摂社神として多くの神様が祀られています。でもここには祀られていません
こちらの方々も山の上にて祀られているということなのです。
結構登ったのでここスタートにしたい...!とは思いつつも降ります
恵那神社から北東に進む道が恵那山の登山口につながっているそうなので歩き始めます。
標高は660mほどです
保安林管理道前山線。
緑のセンターラインが時折有るくらいで坂もゆるい普通の道です
その後もゴリゴリ登っていきます。
渡りました。橋ありませんよね
そして恵那山はここからが本番です。登りがエグい
さて中の小屋跡からは登りもきつい中で登り方も大分雑にされてきます
そしてこの先はいよいよ道というものが薄くなってきて岩場超えが基本になってきます
・ビュースポット②
・空八丁
一ノ宮を過ぎても上りは緩やかというか、あとは頂上までこんな感じです
意外と距離があるので、撮影していると結構枚数がありますな。
歩き再開。道は相変わらず整っています
コースはこのような感じでした。
山頂が2191mのため高低差が少なくとも1530m+アップダウン分あり、ガッツリの登山
体調がBADだったため、最初はどこで引き返すかを考えていました。
・通行止めゲート
歩き始めていきなりあるのががっしりしたゲートです。
保安林管理道前山線という扱いになっており、車両通行止めになっています
ただし恵那山登山道としては使わせてくれます。案内図もあります
右の細い扉が鍵無しになっており、開けて入ることができました
右の細い扉が鍵無しになっており、開けて入ることができました
緑のセンターラインが時折有るくらいで坂もゆるい普通の道です
ウォーミングアップのつもりでゆったり歩きます。
途中のでっかい檻と、落差がやたら大きい砂防ダムが印象的でした
1.3kmほど歩いたあたりの標高745m、2つめの砂防ダムを通り過ぎたら恵那山の登山口に着きました。
と思うのもつかの間、この橋7割位しか架かっていません。
前宮ルート序盤戦。
最初は一般的な登山道をイメージしてもらえるとその通りで、
MTBなら登れそうな傾斜でうねうねと登っていきます。
つづら折り途中でT字分岐になっており、左が正解。
間違えそうな分岐はしっかり木で組まれた☓印がついているのは大変ありがたく、
さすがメジャールートは違うなあと実感するところです。
すれ違えるかどうか怪しいくらいの道幅ですが、最初の1kmくらいは安定して登れました。
まあ1500mの高低差の旅がそんなに安定し続けるわけもなく…
左側が沢になり細い一本道に、時々崩れかけの箇所をアップダウンする道筋になります
そして極めつけに濡れた岩をどうにかして登っての沢渡りです。
橋?ない。看板があるだけ有情
間違ってもハイキングシューズで来たりしたら後悔しかしないので、登山靴で来てよかった。
というかこれ帰りが一番やばくないか?
そしてこの高低差を見ても分かる通り、渡ってからは急登になっています
ひたすら細道で片側崖な急め上りを続けます
3、5枚目みたく崩れかけの箇所もあり、ギリギリ整えられているといった印象です。
どうも昔のルートはそっちだったみたいですが、崩れてこちら側に新しく道ができたみたい
このあたりで恵那神社から1時間位。
しっかり赤い紐で示してくれてはいるので大丈夫ですが、かなりギリギリな箇所もあったりする
「あれ、こっち踏み跡ないぞ?」って思ったらミスルートなので戻りましょう
足跡で判別できるだけ楽だよな、とか思っちゃうのは野道の歩きすぎ。
登山口から390m位しか登ってないのに5合…?となるのですが、
恵那山は20合目まで有るのでここはまだ行程の1/4です。
何も知らずに歩くとこちらに出てきます
恵那山は森ばかりと聞いていたのですが、いきなり景色が開けたぞ!
とはいえ逆光なので2枚めは指で太陽隠し→消しゴムマジックで修正の小技を使用。
方角的には前山あたりが見えていると思われます。3枚目は帰りに撮ったもの
大変良い景色なのですが、こちらは何かの工事が済んでいないので今は歩かないほうが良い、
ということを後で知ることになります。
帰りに沿ったもう一つのルート、こちらは景色の見えない赤旗に沿ったルートになります
臨時の道っぽくて、高低差が極端でかなり歩きにくいです。
正直、途中まで旧ルートを歩いても良いのではないかとも思いました。満足感も上
ずーっと40~45%前後の急登になります。
時々平らだったりはしますが気休めなのであってもなくてもといった感じです
左の腰あたりに違和感があったりかかとが靴ずれ仕掛けていたり、
久しぶりの本格登山の影響に悩まされ始めている区間。
ちなみにこの辺りでGPSがバグってしまったので距離1km近くの誤差が出ています
恐らく登山口から3km位、標高は一気に登って1440m。
まだまだ急登が続く中ですが、大きな枯れ木がありました。ひのきだそうです
大木も良いのですが、このあたりの標高になるとあと上に見えるのは南の焼山くらいになるので、
基本尾根っぽくなると外が開けてくるのが良いところです。
この辺りで恵那神社から2時間、回線もいつ切れるか不明なので仕事関係の連絡を済ませながら休憩。
さすがにこれだけ続くと厳しいですが、ここからはあれこれと見るところが出てきます
2枚めは北西の小路にあった小屋跡。
ここが中の小屋跡というらしいです
そしてそのすぐ上にあるのが不動明王像とのことです
前宮ルートは神社スタート・神社ゴールということもあって、
信仰の道という性格が有ってこうして宗教的なものが出てきます
脇を見れば少しだけ開けていたりして、休むのにもちょうどいい場所です。
さて中の小屋跡からは登りもきつい中で登り方も大分雑にされてきます
急な斜面に取り付く登り方をされ出します。
上り量もこのあたりで登山口から800m位なので、
登山口から3.5km、標高1600m弱。
一時的に木が薄れて西側の景色が開けてくれます
恐らく恵那市街方面を見ているものと思われます。前宮ルートは景色いいじゃないか!
下りは紐必須な箇所もちらほら。まあ歩きで越えられるだけまし…
あと、標高1600mを越えてくると段々と空気が薄くなってきます。これが何より大変。
・ビュースポット②
そんな真綿で肺が締め付けられているような状況の登山口から3.8km、標高は1720m弱。
ここで大きく景色が開けてきます。
焼山や高峰のあたりも越えているため、本当に西~南の一帯が完全に開けます
いやあこのルート、きついけどただの苦行ではなくてよかった!と思えるいい景色です
ここで一旦の峠になります。峠自体は景色は開けていないけど。
神社のゲートにあった案内図だと「1,081米の肩」となっていますが1801のまちがい
八右衛門の頭とも書かれていますが何のことかは分からず。
登山口から1050m登って完全に休憩無かったわけではないですが一旦麦茶とカロリーメイト
これでもちょっと余分に持ってきました。
ここではメープル半分と200ml飲んでから登山再開。
気温は下からずっと10度くらいなので動くと長袖Tで十分で、止まるとジャケットが要ります
そして物見の松からは北側が開けます。
空峠から先はようやく急登は一段落します。
まあ相変わらず上る時は一気に上るけど、下りがちょくちょく見えたりしてしばらく標高変わらず
ここから問題になるのが高度適応で、一気に上りすぎて体が酸素濃度の変化についてきていません
その為ペースは大きく落としながらの歩きですが、そんな中でもいよいよ恵那山方面が見えてきます。
・13合目、物見の松
実際には離れているんですが、50m程度なのでひとまとめにします。
登山口から4.2kmくらいで標高変わらず1802mで13合目、
そこから下って50m先の標高1784mに物見の松があります。
Googlemapの位置だと少し北ですがそれは間違いです、行きも帰りもこの位置でした
そして物見の松からは北側が開けます。
GW過ぎた時期で未だに冠雪しているのは3000m級…御岳山~乗鞍岳のあたり!
更に右奥に穂高連峰があったらしいが本日はそこまで見えずでしたが、いい景色でした。
・行者越
空峠あたりから既にそうでしたが、この辺りはいよいよ山の景色らしくなってきます
生える草は笹くらいで高山植物なんかが見えだしてきます
そして物見の松~行者越の間は木が立ち枯れしているため、西~南~北がまた開ける区間です
本格的に恵那山が見えているので、登り終わりが分かって少し安心できます。
そんないい景色が途切れたあたりの登山口から4.5kmほど、標高は1830m。
谷状になっていて大岩がふさがっています。橋は機能していないので普通に無視して越えます
岩の高さは1.5mくらいなので取っ掛かりだけ踏めれば普通に登れますが、
この高度でこれをやるのは結構きついんだが。
2枚めは登った後に振り返っています
行者越から150m、標高+18m。14合目に着きました
なかなか動くとすぐ息苦しくなるのが収まらないので、引き続きゆっくり歩きます。
14合目から先は再び景色が開けました。
短い区間ですが、恵那山を見ながら登れるぞ
前宮ルートは普通の登山道レベルには景色が開けるので自分的に評価は悪くないです。
1枚めが東、2枚めは南、3枚目は北でまた御嶽山が見られています。ただ、14合目からはまた登りに転じています。
といっても空峠までの急登ではないのですが、高度適応できていない体からすると同レベルにきつい。
景色はちょくちょく見えるので、気を紛らしながら息切れを制御して進んでいます。
ちなみにペースを落としたからか、腰の痛みはなんとかなっています。
靴ずれは靴紐がゆるくなることで治りました。締め過ぎると痛むのか…
登山口から4.7km、標高は1925mくらいで空八丁を通過。
距離的にはまだ半分ちょいだが登り量的には神社から1265mほどということで、8割くらい。
お花を踏まないように歩くのに気を使います
とはいえ登りっぱなしではない
低酸素症にだけ気を使っていれば大丈夫な区間だけど、登りがいちいち急ではある。
逆に考えよう、恵那山が近くて手前の木で隠れているのだと
このあたりで山頂まで2.5kmの看板がありました
登山口から5.35km、標高は2016m。
16合目に来ました。これで全体の8割
あと2.5kmくらいあるんですが、やはり登り量的に見ると8割ちょいです。
この時期の雪は珍しい感じなので、積極的に撮ることにしています
そんな中で久しぶりのガッツリ登りがあってげんなり…するも、上に祠がある?
・一ノ宮 一宮神社
登山口から6.3km、標高2158m。
なんとお宮さんでした。ここは一宮…!
登山道の脇にある形で、これは山頂まで同様です
ちなみに恵那神社の案内で「摂社神として祀られている」と言及したのがこちらで、
ここでは猿田彦大神さまが祀られていました。
残雪を見ながらゆっくりと歩いています。
古い道でずーっと道筋は足跡ではっきりしているので、
登山口から6.6km、標高は2177m。
ついに一番通行者の多い神坂峠ルートと合流しました
人通りが多いためむしろ前宮ルートは「こんな道もあるよ」と紹介される扱い。
ちなみにここに来て初めて知ったのが「前宮登山道五合目において迂回路を通行願います」の表示。
景色の良い稜線歩きルートのことです。あと1050mくらい下で教えてほしかった
あとウェストン公園てなんぞと思ったら、恵那神社に登る途中にある公園のことでした。
・二ノ宮 剣神社
6.75km、標高は変わらず2176m。今度は二ノ宮です。2枚めは帰り
あとウェストン公園てなんぞと思ったら、恵那神社に登る途中にある公園のことでした。
ここまで来たらあと一息ですが距離だけはしっかり残っている、ゆるいけどアップダウンも有る。
それでもみんなが歩くメジャーオブメジャーなルートなので、
危険はないだろうという安心感が生まれています。
でもあと40分もあるのかあ。自分のペースって基本、看板表示のとおりだからなあ。
景色はここに来てまた独特です。枯れ木で景色が開けとる
神坂峠ルートも道中は景色がいいらしいので、景色がないなんて言っているのは誰だ。
この辺りから湿地っぽくなるのか、木の板が道中に敷かれ始めます。
…もしや神坂峠ルートにはずっとあるものだったりして?
残雪もまだまだ見られます。
そしてお宮さんの手前が決まって急坂になっています。
・二ノ宮 剣神社
6.75km、標高は変わらず2176m。今度は二ノ宮です。2枚めは帰り
神坂峠ルートの人はここが初めての宮になるわけで、
コンプリートするには450m位戻らないといけないので、結構面倒なお話になるんだね。
こちらでは天目一箇命(あめのまひとつのみこと)さまが祀られていました。
二ノ宮からはまた景色が開けます。
1700mあたりの山々、結構下になったなあ
正面も開け、完全に稜線歩きの雰囲気です。
ずっと定期的に見ていた落ち葉みたいな草をもさっと見たので撮影したりしています
ピントがかろうじて取れたのはこの子くらいかな。
登山口から7.1km、標高2197m。
三番目の三ノ宮です。兵庫県民は近くに駅を探し始めそう
のはずだが山頂まで0.5kmの表示がある
そのす方向的に行きにしか見つけられないんですが、
なにやら脇道経由で一旦の頂上に表示がぶら下がっています。
景色もなければ展望台もなく、恵那山と主張するのはこの表示だけです。
「絶対に違うな」というわけで、もっと奥に進んでみることにします。
・四ノ宮 熊野社
一旦の頂上に出たので今度は下りになります。
とはいえ、頂上までも割とアップダウンが有ったので、特に変わらない歩きという感じです
・四ノ宮 熊野社
最高点から100mも歩いていないと思う。四ノ宮です
初めて急登を経ずにお宮に来れた
・恵那山山頂小屋
登山口から7.4km、標高少し降りて2176m。
避難小屋のようでした。かなりしっかりしている印象
ちなみに、この裏手にビューポイントがあり、岩場から東の方面を見ることができました。
広場になっていて道がわかりにくい…と思ったら山頂三角点への案内看板がありました。
いやあ迷う要素ほんとないな。
このすぐ下にはトイレが有りました。こんな山上にあるとはすごいね。
少しの登りに転じた頃、脇にまたお宮さんを見つけます
五ノ宮から少し歩いた先。
・五ノ宮 富士社
山頂小屋から100mほど、5つ目の五の宮です。
今度は富士さまで祀られているのは木花咲耶姫大神さま
次々と現れる大神さま達、神道の神々の有名所を網羅する勢いです。
五ノ宮から少し歩いた先。
ちなみに帰りだと分岐になっていて、内側を曲がらないといけなかったような
もう一本手前だっけかな。
・六ノ宮 葛城社
登山口から7.65kmあたり、山頂まであと一歩かな?というあたりにまたお宮さんがありました
山頂に恐らく本社があると思われるので最後、六ノ宮です
御祭神は一言主大神(ひとことぬしのおおかみ)さま。
・恵那神社 奥宮本社
六ノ宮を出てすぐ、山頂か思ったらその手前にありました。
他の宮より一回り大きい社として恵那神社の奥宮本社がありました。
これにて全て巡り終わり!
前宮ルート独自のコンプリート要素なので、これが一番嬉しいかも。
祀られているのは前宮本社と同じ、伊邪那岐大神さま・伊邪那美大神さまです
・恵那山山頂/一等三角点
登山口から7.7km、標高再び2191m。
やっと山頂まで来ました。やはりこれこそ頂上の雰囲気よな
恵那神社からは5時間20分ほど。ひとまず高低差1530mを登りきれたのは大変有意義だと思います
課題は多いのですが、主に体力面以外で。
帰りは4時間20分くらいで神社に帰れましたが、これでも急ぎめ。対東沢の岩場がやっぱ怖ぁ!
やはり下りの下手さが一番の課題です。というか足ちょっと捻ったぽい。歩くに不便ない程度だが
慎重すぎるのがよくわかったし、登りも言うほど早くない。4時間位で登る人結構いる
それ以外にも久しぶりすぎて変な筋肉痛むし、
あと足以外に高度適応の遅さもどうにかできるのかわからないとか腰が不安とか。
でも恵那山でも一番高低差の多い前宮ルートを選んだのは、
現状の自分の登山能力を知りたいっていう実験的な意味合いが大きかったので、
こうして沢山の課題が見つかったのはむしろ良いことです。解消の努力をするかはしらなーい
ひとまず高山はちょっと慎重になる必要はありそうですが、大抵の山はまだ普通に行けそうですね。
ちなみに恵那山に登った帰り、特に恵那山にちなんだものを買えなかったな…
と思って調べたら、麓の中津川で恵那山が買えると判ったので向かいました。
恵那山醸造元、はざま酒造さんです。駐車場は建物手前にある
売られているお酒も見事に恵那山だらけ、山登りたての自分にぴったり!
というわけで4合瓶を2本買ってきました。
あとは3時起きで全く運転に自信のない自分は高速で流し…
東海環状でこういうときいつも眠気が出るので鞍ヶ池で休憩したりしながら帰りましたとさ
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