2023年6月24日土曜日

木曽駒ヶ岳&宝剣岳登山 ②森林限界~木曽駒ヶ岳 2956.1mまでの絶景

 木曽駒ヶ岳を登っています。ロープウェイがありますが使わずあえての北御所ルート
林道から普通の登山道な感じですが1400mスタートなのですぐ高山植物が見れて良かったです
あと昔からのメジャールートだったのがよく分かる目印の多い登山道だったのも選んでよかった
そして現在7.4kmほど歩いて高度は2600m、ついに森林限界を越えて景色が開けた所です

ここで見られた高山植物
調べたらハクサンシャクナゲというそうです。2枚めはその葉っぱ
千畳敷で咲いているのはキバナシャクナゲだそうだけどお花の文様違うかな
それにしてもこんな高い所で咲くなんて。キレイだねえ、まさに高嶺の花


どこから発なのか、グライダーも見かけました
視界が通ると色々見られて楽しいなあ。


登山再開します。この辺りで初めて降りる人とすれ違って雑談していました
「この先最高っすよ!」って言ってくれていたけど大丈夫、既に最高の景色だ。
ただし岩場どころか岩を渡るのが中心の登りで、高度も相まって息苦しいのでそれは厳しい


・船窪
森林限界を越えてすぐに避難スペースみたいな窪地に入りました。
船窪と言うそうですが看板はボロボロで当時は気づけませんでした
窪地と言いましたが、2人用テント1つが限界かなってくらいのスペースでした


・七合目
船窪から先はいよいよ山頂への道筋が見えてきます。
木曽駒ヶ岳ではないし、奥に見えるのも多分中岳だが一旦の区切り、励みにはなる
ここには七合目の柱が立っていました。


ここではハイマツがずっと見られます。実みたいなのが転がり込んでいました


常に景色が良いので定期的に360°で写真を撮っておきます
1枚めが南、から順に東、北東、北と見ています
いやあ最高ですぞこの登山ルート!


山小屋も見えました。位置と形的に天狗荘が見えているのかな


北西方面を見ると未だに雪が残っている山々が見えます。つまり3000m超クラス
乗鞍かと思っていましたががあれは穂高連峰みたいですね。奥に特徴的なとんがりがあるし


引き続き登ります。大きな岩がゴロゴロ転がりだしている
登山道の表示は確かここで最後だったかな。


登山道自体は岩ばかりのつづら折りを繰り返しています。
息苦しいので休み休みじゃないと登っていられないね
確かこの辺りで2人目の降りる人とすれ違いました。


というわけで休みがてら撮影する。
視界が少しずつ上方向に開けてきました
常に視界が開けた中を歩くのはとても良いものです。


このあたりで見かけたお花。ミネズオウというそうだ
非常に小さいけど可愛らしいお花です


こちらはミヤマキンバイ。
かわいいけど割と群生していて、たくましさを感じます


今日は晴れているのでもしかしたら、と思いましたが、
南東方面をズームしてみたら富士山が見えました。今日はいい日だねえ


・八合目
標高は大分登ってきて2839m、ほぼ登りきれている形。
ここで八合目の柱がありました。それと祠と石碑があります


祠と碑は手前にロープが張られているので入らず眺めることにします
碑は「覚者与五蔵 五蘊皆空 この心身は空と目覚めた者は五臓六腑の心身を給わる」とあり、
般若心経の一節だそうです。
現代語で書いてある訳は結構意訳的で、
五蘊皆空は「人間界の現象や存在はすべて実体がなく、空(くう)であるということ」とのこと。
仏教における空の概念はめったくそに複雑と聞いているのであまり突っ込まずに進みます


八合目から先はついに岩から開放され、高山によくある砂と石の道に変わります
標高は2800m以上になっているため、北方面の将棊頭山(2730m)付近は既に下辺りに見えてきました。


振り返って八合目と遠くの富士山を含めてパシャリ。


登り始めてすぐの2840mあたり、また残雪がありました。
ここも特に問題なく歩けましたが、足跡がやたらに少ないのがここを通る人数の少なさを物語っています
一旦山の左(南)側に渡って登る形になります


歩く側が変わったので、今度は南の檜尾岳方面の尾根が見えるようになります
千畳敷カールとロープウェイも見えるようになりました!


先程から見えていましたが、伊那前岳へはあと少しなので登ってしまいます
そろそろ休もうかなとも思ったけど、一区切りしたくなるよね!
結局すれ違ったのは2人かあ。


・伊那前岳
標高2883.6m、北御所登山口から8.7kmくらい歩いて伊那前岳の山頂へやってきました。
ここで三角点にタッチ。いやあ結構坂が急だったのでまずは息を整えないと…
この時点での時刻は8:19北御所登山口→12:26伊那前岳、標高は+1483m。
最初の1時間45分と休憩8分で+784m登っているため、残りの+699mに2時間14分かかっています
高度適応がやはり課題だねえ。
それでも恵那山と同じようなキツさを700m上で体験しているので、前回より大分マシになっていると思います



伊那前岳までくるとついに宝剣岳まで見えるようになりました。
木曽駒ヶ岳の全容が見えてきた感じで、大分登れている実感が出てきます


そして西方面、登山道先に見えるのは左から2911mのピーク、中岳、木曽駒ヶ岳山頂ですね!
ついに山頂が姿を表しました。
標高的にはあと70mないですが、2回アップダウンしますのでもうちょっと頑張っていきましょうか
北方面の将棊頭山の尾根もよく見えますね


つまり伊那前岳からのパノラマ風景、ほとんど視線が通るのでものすごく良いです!
ぶっちゃけ、今日一番景色が良かったのはここです。
頑張って登ってきてよかったぁ。息は10分くらいしてようやく落ち着いてきました


15分くらい休憩してから出発。
ここからの区間は完全に尾根筋で、これまでのずーっとガッツリ登りからは開放されました
ただしここからはロープウェイからの人がかなり多く、
「人が珍しいから挨拶しとこ」とか思っていると何十人と挨拶する羽目になる。なりました。


天山阪本先生勒銘石之碑というでかい石がありました。
どうも江戸時代の伊那藩の武士さんだったようで、ここで歌を詠んで石工に彫らせたそうで


勒銘石がこの奥の平べったいの、ただし今は雨風で削れてもう読めません
「霊育神駿 高逼天門 長鎮封城 維獄以尊」と彫られていたそうです。


一旦下ってからの、一旦のピークを目指してまた登っていきます。
道は細いけど人通りがあるので頻繁に避けてのすれ違いが起きます


伊那前岳を過ぎると、伊那前岳自身が塞ぎになって東方面の視界が制限されるようになります
つまりさっきまで登っていた道は本当に景色の良い道だったわけです
そんな点を実感しながら新たに見えるようになっている千畳敷カールや飯島~中川村辺りを撮っています


・九合目
標高2901m、ついに九合目までやってきました
自分だけ足を止めるようなポイントですが、いよいよあと1合となるので感慨深いです


このあたりに2911mの標準点があるらしいですが、ここの右上だと思います
北西方面を見るとワンチャン濃ヶ池が見えるかな?
あと谷の下に道筋があって、黒川ルートと合流しそうだね


下りはそんなに急には感じず、普通くらいのペースで歩いていくと山荘郡が見えてきました。
左が宝剣山荘、右が天狗荘です
山頂はまた隠れてほぼ見えず中岳が見えるのみ、後ろも伊那前岳で見えないですね。


北御所ルートを歩いて9.2km、2860mまで降りたら千畳敷カールからの登山エリアに合流。
後ろを向いたら今までのルートが「注意!」て、いやロープウェイへの誘導だろうけど
危険ルートみたいな書き方やめーや、普通に登ってこれたから。


・乗越浄土
標高2856m、ここから一般の千畳敷からの登山の人と完全に合流します
休む人、見回す人、色々見られて人の多さに驚くばかりです。
分岐の看板は千畳敷駅はロープウェイ、濃ヶ池が将棊頭山方面、
その脇にある木の看板にある駒飼ノ池が黒川ルートです。


・宝剣岳分岐
避難小屋と宝剣山荘を抜けるとT字路上の分かれ道に着きました。
左は鎖場で有名な宝剣岳です
体力に余裕があれば挑みますが、一旦は木曽駒ヶ岳山頂を目指します。


まず目指すは中岳。石碑があるが彦…なんだろう
曲がった先で天狗荘を通過します。時間は昼過ぎくらいですが既にテントがいくつかあるね
背後(東)方面はやはり視界なし、でも通ってきたピークがなんだかカッコいいかも


ここからの登山道ですが、人が多いだけあって石と砂の混合みたいな道です
今は砂中心ですが、上に行くにつれて石だらけになります


巻き道との分岐。
中岳は右で40mくらい登りますが、巻き道はそれを避ける形で歩けます
ただし難所ありとあります。
まあ行きは正規ルートで行きたいので、どちらにせよ右は確定です


ここから東に見えるのは再び伊那方面、まっすぐ東に流れる三峰川が特徴的
しかし登りの後半は岩だらけ。2600~2800m地帯みたいな岩超えと同じ感覚です


・中岳
まずは中岳へ。
いや息すぐ切れる状態だとこの登りでもしんどいんですが
帰りは巻き道試してみようかなあと考えています。


さあここまで来れば最後は北にある目の前の山へ降りてから登るだけ!
60m降りて90m登るんでチョロいってわけではないですが。


登山道の状況は変化ないので岩に注意しながら降りてきました。
結構急でめんどくさいなあ、でもキレットより全然楽だし良いや
と思いながら降りていたら、なんと最初同じバスで乗った人とすれ違いました。
目の前かつ家族連れだったので印象的で、下ではお子さん元気そうでしたが、
ここでは高所で大分へばっていた様子。でももう帰りであと降りるだけだからがんばれ。


ここにあるのが頂上小屋ですが、ここで営業を続けられているっていうのはすごいね
さあ、最後の登りと行きましょうか。


最後も中岳と全く同じパターンで、上に向かうにつれ岩でゴツゴツになってきます
まここまで来てもう辛いとかその辺は言ってもしょうがないので、無言でひたすら登ります。
できるだけ挨拶は返すけど、喉枯れるくらいしている気がするよ


左(南西)を見ているので大桑村あたりの山々かも。
それと木曽駒ヶ岳の裏にも小屋があって、頂上木曽小屋とペイントされていました
その更に下に玉の窪山荘があるそうですが、それは見えなかったな。


・木曽駒ヶ岳山頂
登りきりました。色々あるね
ひとまず山頂に行きたいんだけど、どれかな。


13:49、見つけました。木曽駒ヶ岳山頂です
裏側に一等三角点があるのを後で見つけて、恒例となりつつあるソフトタッチ。
1400m→2956.1mですが何度か上り下りしているので獲得標高は1672mで正しいと思います
そして時間は8:19北御所登山口出発なので、5時間30分で来れました
YAMAPの参考タイムだと6時間34分、一般的な紹介ページでも6時間が目安だったので、少し早い
前回は遅めだったので、今回はちょっと自信に繋がりました。
麓の混雑で登山開始が遅れたのもちょうど帳消しに出来たし、良いことづくめです


山頂を見たらお次は山頂の神社へお参りに行きます
防風のためなんだろうけどすごい立派な石壁がある。
ここまで来ると上松Aや福島A/Bコース行きも前提に入っているようです


木曽駒ヶ嶽神社(奥社/頂上本社)です。
駒ケ岳神社は軽く調べた限りでは3つあるそうで、ここは木曽側、一番規模の大きそうな神社です
祠そばに狛犬がいるのはちょっと独特な構造かも。


脇には古くに造られたと思わしき彫刻などがありました。
昔から信仰されていそうな感じがありますね


神社は東側にもう一つあって、現地では名前がわかりませんでしたが伊那駒ヶ嶽神社とのこと
駒ヶ嶽神社の2つ目というわけです。石でしっかり守られているのも納得ですね


山頂からの景色。
こちらは景色南を見ていて、1枚目は三沢岳のあたりで岩尾根っぽいなあ
2枚目は更に南西、滑川の山筋ですが山が重なって見えるのは楽しいね!


続いて東側。伊那の辺りが見えます
南アルプスがキレイに見られますなあ。


そして「馬の背 将棋頭山」の表示があるので北方面を見ています
結構道筋薄いっすね…


お次は北西方面。
ああ、乗鞍穂高はパッと見で分かるようになってきたぞ。そして更に北も見えるね
今日はなかなかに天気が良くて、標高2956.1mでもTシャツ1枚で十分です


御嶽、乗鞍、穂高連峰と思える山々をズームで撮影!
さあ、あとはロープウェイに行くだけなのでひとまず大丈夫そうだね、というわけでマイペースに降りていきます

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