2022年4月19日火曜日

鳳来湖散策 ①愛知県道424号旧道探索

先週は鳳来湖周辺を散策してきました。
といっても行くまでが基本的に遠い
三河槙原駅の登りで既に60km走っています
登り8%以上あった気がしたけど短いからなんとかなったぜ。
そしてそのまま望月街道で鳳来峡のファミマに着いたら65km位。
ファミマに寄って往復するだけで130km走れる計算です

まあさすがにそんな事する気はなく鳳来湖に向かいますが、
近くの三河川合駅に寄っておきます。愛知県道424号の終点でもあります
県道424号は2年前に完走したことがあるのですが、
GoogleMapのせいでここは寄れていませんでした。
なんであいつ平然とR151を終点にしたんだ振草三河川合停車場線なのに…と、今なら思えます
今日は可能なら鳳来湖の北まで抜ける予定です。峠越えが野道確定ですが。
424号自体は北の花丸峠も途中ルートがないガチ野道で難易度の高い県道ですが、
舗道は狭めながら平和なので一定は信頼できます。


その後はダムの高さだけを稼ぐ感じで登ったら宇連ダムに到着。
以前はガラガラだった橋手前の駐車場でしたが乳岩峡方面の駐車場が閉鎖された影響か、
橋手前どころか上り途中の駐車場まで全て満車になっていたのが印象的でした


しかし貯水量が心許ない気がするのだが大丈夫だろうか。
と思ったらTwitterに貯水率を呟くアカウントがありました。この状態で33.9%だそうです
さすがよく枯れたり枯れそうになっているダム湖だ。また取水制限するのかな


まあ豊川水系の話は岡崎市民の自分には関係がないので(矢作川水系)まったり鳳来湖を走ります
ダムまで登っちゃえばすごく平坦なんだこの湖道。
こちらは途中の一の沢橋から。この後に一の沢トンネルもあります



その後しばらくして八石橋。
半分だけアーチの変わった橋ですが、この手前あたりからストリートビューは途切れる
対岸にあるのは鳳来湖キャンプ場です


水は相変わらず少なめな感じ。こちらは橋の西側


橋の東側。
これは火星の映像ですって言われても一瞬信じそうな光景


や、一応水は流れているんだけどね。


八石橋を渡ったらシャクナゲの里への分岐を左(西)へ、鳳来湖キャンプ場の北側を通ります
以前は廃業の噂も聞こえていたのだけれど、今日通ったらとても賑やかで何より
客層もRV車からレトロカーにバイクに自転車まで幅広い。ブーム様様かねえ
漁業権販売の旗も立っていたので、釣りをするならここまで来る必要があると言う事でもある
というか、それなら管理者の人も居るのか。一応電波は通っているし


キャンプ場からは人気が急になくなっていきます。
いや元からダムの管理棟と登山口、キャンプ場位しか人の寄るところなかったけど
設楽町に入る頃には車通りも完全に途絶え、ついでにドコモ電波も圏外になり
湖道の平坦区間も終わって宇連川に沿う6%の登りが始まります。


6%は割と早めに終わりますがそれでもダラダラと上り続け、
ようやく景色が開けるかなという辺りで有名な宇連廃村への分岐に着きます
が、その手前に旧道らしき道があります。橋は丸天橋で昭和47年3月架設
今回の目的その1です。



●愛知県道424号 旧道区間


1980年ごろまで使われていたと思われる、かつての県道424号の区間です。
以前は完走優先で入口のダートに刺さる標識を眺めるだけで深入りしませんでしたが、
いよいよ気になったので今回歩いてみた感じです。それで判明した正解が今回のルートです
現道である南西に伸びながら7%傾斜で一気に登る道は後にできた道でして、
こちらの橋を渡ってゆっくり登るのが古い道筋だったと思われます。
旧道区間にそれっぽい石組などの遺構は見つかりませんでしたが、
現道と同名の橋がありましたので旧道だったのは間違いないと思います。


丸天橋を渡った直後。
出迎えるはダートに佇む車幅規制と通行止めの標識です
足元の小石はかつて舗装されていた跡なんだろうか?しかしそれにしては杉の生え方が豪快…
いや一応廃止されてから生えた杉という事なら納得はできるけれども。


通行止め規制、とても見辛いのですが1.5km先です。
今回完走したおかげで正確な距離が測れまして、
ここから1.5km先だと現道で正式に通行止め標識が立っていた辺りになります
林道平田線の分岐の北にある標識ですね。
当時車道としてはその辺りまで整備されていたという事だと思います


宇連川は右にあります。丸天橋で渡ったのは宇連廃村から流れる沢
最初はまあまあ踏みやすいダートですが杉林なのでもふもふしています



少し歩くと左上に現道のガードレールを見つけました。
あちらの方が現丸天橋自体も登っていますし急なので、基本上に見続ける形になります

道はすぐに荒れてきます。
というか旧街道あるあるなんだけどゴミが色々落ちている
どう見ても古かったので当時通行に使われていた跡としてそのままにしてはいますが…
別で謎のコンクリートの成型品が。これはもしや標識が刺さっていたのか?



道は歩くたびに荒れてくる感じで、この辺りからすでに自転車は担いでいます
それでも冒頭の規制標識通り、綺麗に1.7m位の幅が開けられているねえ。


倒木も恒例で出てきますがここでは大した脅威にはなりません
一応道なのでそれなりに整えられているし。自転車転がせないけど。

軽い崩れでもあったのか落石だらけになりつつあります。結構歩きづらい
上の現道は少し高低差が広がったかな。


荒れているなりにブー垂れる程ではなく一応道として成り立っているところですが、
旧街道ならではの石積みや道標等はこの区間では一切見つかりませんでした
しかし奥にはガードレール…いや、あれは橋では?



・旧川合橋

なんと、野道に突然現れたコンクリートの橋です。
というか規格が旧丸天橋と同じだ。
一応旧道だろうとは思いつつ歩いていましたが、ちゃんと車道だったんだなこの道…

そして名前を見たら川合橋。
…これ現道で架かっている橋と同名では?と気づいた時は軽く興奮しました
当時は気づいていませんでしたが最初に渡った丸天橋も同名で現道に架かっているので、
架かっている橋2本とも同名なわけです。
まんま同名で架けるっていうのはこれは正式に県道424号だった証だよなあと思うのですが、
この橋、昭和45年3月改築とありました。
あれ、丸天橋は2年後の架設だが…しかもこっちは改築。
この県道は基本南から工事を進めている感じでここだけ時系列が逆転しているのですが、
この橋だけ昔からあったのかな?


川合橋で渡るのは宇連川の方
下流を見ていますが山奥感あるなあ。

さて川合橋を渡った後はT字路に突き当たります。正面は急斜面
右か左か…思い浮かぶは序盤の1.7m車幅規制標識
それくらいの道幅がありそう。となると左(南西)しかありませんでした。
倒木だらけで木に草も生えていますが、平らに均されてはいるのでこっちを進みます


少し登って川合橋を振り返った図。多分これ現川合橋からも見れるのでは?

正面は草を抜けると目の前に現川合橋が見えてきます。
道は荒れ放題で歩きにくい。上に行くたび酷くなっていく系だったとは



それでもルートとしては合っているようで、
橋を潜るとぐるっとUターンして現道に復帰する道筋が見えてきます。



・旧道終了
というわけで登りきって県道424号の現道、現川合橋を渡った北側へ到着しました。
傾斜は急だった感じはなかったので、単純に迂回してゆっくり登った感じです



旧川合橋は川下を見ると確かに見つかりました。
ただ知っていないと見えないかも



現川合橋は昭和51年1月架設。まあ車道って言うならこっちだよねな感じの道幅に舗装。 

今思うと通行止め標識は旧道出口手前に置いてある。
まあ…旧道の状況を見るに舗装されていたのは現道側だけで、
ここから先が全部ダートだったんだろうなあ。


県道424号端点は北にありますが、あえて逆に降りて現丸天橋へ。
現地ではここで「旧道の橋名両方とも現道と同じじゃん」と気づいて喜んだのでした


それで自然に降りてきましたが、ここ一帯で知名度が高いのはこちら。
宇連ダム北西、宇連川の西にある宇連山を望む廃村。
というわけで次は宇連廃村の今を確認してきます

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