2023年10月24日火曜日

遠山郷と、青崩峠2023 ②平岡~R418旧道巡り~遠山郷~R152兵越林道分岐

おはようございます、長野県は天龍村の平岡駅からの2日めです。
晩御飯はナス一点みたいな感じで正直微妙な量ですが、朝は満足な量で安心しました
温泉付き2食付き和室と好みの内容ですし、今後普通に泊まりに来る選択肢もアリよりのアリ。
駅併設という訳で泊まりに来ましたが…独特な仕様を把握できれば良いお宿です!


そんなわけで7:30頃にチェックアウト。始発は6時台に既に出ています(1本だけ)
それでは今回は兵越林道との交差点まで登ることにします
気温は15度あるかどうかでなんとかなりそうですが、雨予報なので巻いて動きます。


平岡市街を通っているのはR418と(愛知・静岡・長野)県道1号ですが、
規格としては両方ヘボというかR418に至ってはキングオブ酷道なんて酷い二つ名付き
まあここから北東の終点はそこまで酷くないんですが、すぐに山道に入ります。
先日見た十方峡トンネルと藁野トンネルを通ったら、新しめな清水橋を渡ります


そのすぐ後にあるのが清水トンネルでここから飯田市に入りますが、
飯田市というか旧南信濃村というか遠山郷との境目のような区間です。
今回はこの脇にある旧トンネルを見に行く予定が組み込み済みです
本日スケジュールは押していますが、普通にR418を走る気はなかったので。


清水トンネルが2012年3月開通とのことなので、それまで使われていた旧道になります。
そのため最初から2車線だったりと旧道としては結構高規格な感じですが、
200mほど進むと既に落石やらで自転車には乗れない環境になります。


藪壁をかき分けます。
そんなに厚くはなかったので帰りも抜ける気になれます
看板類がそのまま遺されていました。道幅が狭まるようですが前方の状況はさっぱりです


R418おにぎりがありました。大分近代的だ
さすが2011年まで使われていただけあって、表記も新しいですね
この年代の青看がこんな藪に囲まれているのは逆に珍しいと思います。


道幅が狭くなったらしい中を藪の境目沿いに歩いていると、
クイッと曲がる辺りで急に藪を抜けました。
泥がありますがこの一帯だけ、遠山川がいきなり見えていい景色になりました


藪壁さえ抜けてしまえば恐らく大抵の自転車が走れそうな感じです。
そこが面倒なので自分は2度めに来ても歩きますが


新清水トンネルの中腹、布滝でちょうど天龍村に戻るので看板がありました。
上貼りされているが、もしかして旧称の平岡村の看板だったのだろうか
天竜川で東西真っ二つにした感じの西と東、旧神原村と旧平岡村が合併してできたのが天龍村です。



布滝橋の名の通り、大きな滝がありまして布滝です。
そのままにすると年中道が水浸しor凍結なのでガードがされており、あまり見えませんが。
かつては付近でなにか工事をしていたようです


藪は昔より明らか成長している感じですが、それでもこの区間ならさほど苦労はしません
R418の古い区間でよく見る、岩を無理やり切り開いた道の光景が続きます。


奥にトンネルが見えてきました。
高さ3.5m制限だったり、やっぱり旧トンネルにしては年代新しめの標識類が印象的です。


清水隧道。
銘板は剥がれたのかと思えるような薄さですが、ちゃんと遺っていました
珍しく直線部分のないフルカーブのほぼ素掘りトンネル、入り口が変な形で面白いです。
ちなみにこの左脇から旧旧道に入れるそうですが、そこまでの時間枠は取っていないのでスルーします


中は旧トンネルあるあるの泥まみれですが近代まで使われていただけあって標示類がしっかりしています
1曲がりですぐにトンネルは抜けました。


旧清水トンネルを抜けた先。すぐ遠山川なのでガードがされている
向こう岸に橋桁があって、かつて清水橋が架かっていたのが見なくてもわかります
地理院地図でもgooglemapでも2013年までは橋の存在が確認できました。
水色のトラス橋で1958年3月竣工~2014年に撤去されたそうです



現在の対岸を30倍ズームで見てみますが、藪オブ藪で到達は面倒そう。



旧清水トンネルの反対側です。
多分等倍で撮れているのでそれなりにはガードレールから距離がある
左右はこんな感じで、普通に崖に切り立った形だけど色々遺っているね
ちなみに旧旧道はここの南に張り出す形で吊り橋があったようです。先程のストビュにもちらっと見えます


それでは帰り。看板やライト類のしっかりさがよくわかります


遠山川沿いを歩きながら布滝橋で再び飯田市に侵入。
飯田市側の看板は朽ちて落ちていました。柱だけちょっとありました


砂だらけのカーブに戻ってきたということは、ここから先は藪が深い地帯ということ。
昔の写真を見るとちょっと羨ましくなってきます、藪もなく綺麗でアクセス楽そうなので。


東行きにもR418おにぎりがありました。
1枚目にもいるよ!さがしてみよう
橋は1958年ですが国道指定は1994年あたりとのことでこんなに新しいんでしょうね
南信濃村への歓迎看板もしっかり遺っていました。今となっては南信濃村も合併されているけど
ちなみに(こんな状態で「ようこそ」って言われてもなあ)って現地では思っていました


順走(南西行き)側のおにぎりをもう一度。
今やマトモに撮れる画角が少なくなっておりましてね


ラスト藪壁。
脇の落石防護柵が意外に無事なのが印象に残って崖側を撮っています


ただいまセラフ君!ちょっとトンネル見てきたよ
まあこういう使い方をされるから6.11kgの超軽量なのにタイヤがゲータースキンなんですよね
後は平和な道なので、旧道サイクリングになります

現清水トンネルに戻ってきました。
いやあまだ藪は深くないほうだから歩けるって感じ、年々深くなっているんだね
2011年の遺構を見られるのは結構珍しいので、そこそこ有名なのもわかる旧トンネルでした


遠山郷へ向けてサイクリング再開。
まだ清水トンネルを抜けて少しなのですが遠山郷の看板がありました。
道自体は非常に良い状態です、現R418。


しかし当然昔からずっとこんな良い状態だったわけではなく。
旧道の橋がまた遺っているので、今日は徹底的に見えるところ見に行きますよ。


昔はこんな風になっていたようです。


入ってみました。序盤ちょっと藪がめんどい
アスカーブは2012辺りまではなく、新道が開通する前の舗装し直しの際に追加されたようです
道幅は恐らく退避用に広がっていたのでしょう、橋に向けてすぐ狭くなりました。


巻沢橋です。
現道には橋が架かっていないので、旧橋ですらない。通っている沢も巻沢とのことだけど涸れ沢かも
赤い橋で目立つから渡ってみたかったんだよねー!
ちなみに昭和39年に竣工とのこと。1964年なので旧清水トンネルより新しいですね
使われていたのも旧清水トンネルより長かったのにこの朽ちている感、野ざらしなのはやはり大きいか。


巻沢橋から望む遠山川と現道の高低差。
このアップダウンをなくしてくれたわけですね


そして巻沢橋から先は急速に藪が濃くなっていきます。


えっ防護柵迫ってこないで…ああ流石に藪が濃すぎて通れない
昔は人一人分なんとか通れたらしいのですが、現在はご覧の有様です。
狭い&網に囲まれる&放置じゃもう草生え放題だね、仕方ないので引き返します。


引き返しているところですが、小高いところからの眺めなので普通に良い景色です
負けても美味しい巻沢橋。


最後またちょっと藪を抜けると現道に帰ってきました。
地味に黄色矢印とか遺っていたんだね。


下から見る巻沢橋。
まだまだしっかりしていたけれど、まさか現道の防護に巻き込まれていたとはねえ。


現道経由で先程引き返し地点の東側にやってきました。
旧道に合流できないよう柵がありますが、しっかり2車線道路が引いてある
2枚目の橋は野口沢橋でした。
本来その東もちゃんと道が通っていたのですが、アスファルトが剥がされて野になっていました


ふう、思ったより面白い橋でした。
その後は地味な上りがめんどいー!って言いながらチャリ回しています
通る集落は、なごや…ま!


その先の信玄滝は建物の撤去作業中でした。お城の形をしたそば処信玄がー!
そして脇に古い橋があったのですが、流石に工事現場に侵入するわけにも行かずやめときました。
今いる橋が柳瀬橋なので、同名の旧橋だと思います。


その後遠山川の南岸へ移ろうかという所で、なにかと目につく旧橋があります
この辺りのR418は本当に遺構が多いというか、撤去せずに放ったらかしというか。


旧月之島橋です。独特な形をしていますね
銘板とかまともに読めるのは東側だけでしたが、1952年竣工とのこと。
有形文化財にまで指定されているんですね。やっぱこのアーチ状が決め手なのかな


そんな旧月之島橋から南の遠山川。


東岸には普通に現役時代に使われていたであろう標識などが遺っていました。カーブミラーは落ちたか
ブッポウソウというか、鳥は意識しないから滅多に見ないなあ。


さてサイクリング再開。これは遠山浄化センター辺りから見た川のいい景色


そこから東の山を見ると封鎖されたトンネルがありました。
島谷隧道といって、これ旧R418なんだそうで
昔はこのトンネルで山沿いを走っていたようですが、道が細い&カーブもきつかったんでしょう
トンネルより北の山をほぼ切り崩す形で道を通しています。
それで裏が工場か倉庫になっているので人が通るのを嫌ったのか、今は封鎖されています。
そんな事情なので裏は通らず、普通に通過します


村落において、浄化センターは原則集落のギリギリにあるという法則性を最近見出しました。
越えるとやはり人里に入ったなあという感じがあり、ふと遠山郷だなあという仮面を見つけたので1枚。


そんなこんなでR418ももう少しという所で、運動会をやっていました。
小学校かなと思ったら普通に運動場で、和田小学校は結構北東にありました


そして小学校あたりから1車線になったR418はR152とぶつかっておしまいです。あっけない
バイパス化しているR152の方が優先です。
そういえば自販機があったら飲み物を買おうと思っていたのですがなかったので、道の駅へ向かいます


道の駅遠山郷です。
ただし朝8時台で何がやっているかというと答えは無、ヨシマルヤストアーもまだですね
というかヨシマルヤストアー日曜定休だった気がするんだけど気のせい?最初から1・4月曜だっけ
かぐらの湯も臨時休業が続いているので心配である(運営のゴタゴタが発端。お湯も出ない
ひとまずこの辺の事情は知っているので、普通に自販機で飲み物だけ買って南下します。


さてR152。
このあたりは和田バイパスになっていて、酷道なんて言わせないぞくらいの勢いできれいな2車線です
遠山郷は本当に周りの山々がきれいに映ります。いい村だ


ちなみに再び道の駅方面を見ると中橋が2020年あたりから崩落しているんですが、
柱を立てていて再建が着々と進んでいました。



再びR418とすれ違い。
下市場トンネルで本格的に遠山郷から離れ始めます


青崩峠へ向かう序盤も和田バイパスが続いており、登ってはいますが緩やかで走りやすいです。
これがずっと続くのならドライブに良い道なんですけどね


暫く走ると青看が見えてきます
行き先が書いてある普通の青看ですが、トンネルの開通を待っているのか距離が書いてありません
トンネル自体は貫通しているので、そのうち書き込まれると良いですね。


青看を過ぎたあたりから段々と登りが急になり始めます。
左には本村の切り立った斜面の集落が見えました
天竜川流域でよく見る風景だなと思いながら、やはり見る分にはとてもきれいな光景です


集落を過ぎると左から道が合流してきます。
旧R152で、今も撤去されていなければおにぎりがあります
そして2枚目の右下には梁木島番所があるのですがまあ見えませんね。
建物は引っ付き虫の藪だらけながらちゃんと遺っていたので、寄り道には良いのではと思います。


さて和田バイパスが一旦の終わりに差し掛かる頃。
此田集落へのつづら折りの上りが通行止めとの情報がありました
車で降りたことはあるけどいい感じの景色だったので、自転車で登りたかったのだけど残念
まあ晴れの日にまたおいでってことですかね。


ここから工事信号で信号待ちなので、対岸の熊伏山付近を眺めています
こんな感じの景色がどんどん視点高くなるのが此田集落の上り道です。


信号が青になったので後ろのバイク3台トリオへ先を譲り、ゆっくり走ります
まさに仮設道路といった感じでうねうねです。早く道できないかなあ


脇にはかつて鉄板が敷かれていたり舗装されていたり、結果すべて剥がされた裸の工事用通路。
脇には看板がありましたが、大分急斜面でも安定しやすい作り方をしているようです
中に違う材質の盛り土を挟むのは、この青崩峠一帯の破砕帯の地質を信用していない故でしょうか。


此田集落への分岐を過ぎたあたりからが非バイパスのR152。
倒れたと思っていた黄色標識を追っかけていますが3枚目なので倒れたで確定、
むしろ別の黄色標識の傾きが増していました

ちなみにすれ違い困難な道幅で6~7%で登りますが、こんな山奥でもたまーに車が来ます
兵越林道が案外使われているので極稀に離合も発生します。
まあこっちはそんなの知ったことはない感じにゆるヒルクライムなんですがね
工事の重機が昔より数が増え、ダンプからシャベルに構成が変わった感じです。


標高550m頃から急な坂が見えだしてきますが、
小嵐バイパスで本格な工事が行われている区間も見えてきました。
あえての段差工事、工法の都合上でしょうか。見て面白い


一昨年シングルスピードで17%かと思っていた辺りの登り。
セラフ君で登ってみると大したことはなく12~3%くらいが精々かといった感じでした
シングルが純粋に登りきつすぎるだけなんだわさ。


このあたりまで来ると小嵐トンネルがはっきりと見えてきます
iPhoneSE2では遠目にしか撮れなかったトンネルを近くまでズームだズーム!
30倍だとボケますが実際の視界よりズームで見えるので、
こういう時に虫眼鏡代わりに使うことがあります。


兵越林道との分岐へ向けて最後に急目に登りますが、あって11%かな?
そこまで急ではないしすぐに登りが終わりました。セラフ君はやはりチートです
ここを下る際は珍しい「警笛鳴らせ」の標識があるのでベルを鳴らして降りましょう
ロードバイクの皆、ベルあるよね?うちは6台全部にあるぞ!


標高580mくらい。遠山郷が標高400m弱なのでさほど登っていません
昔からすると相変わらずの看板のうるささです。
2017年くらいの頃は3枚目、奥の青看が新しくなっているな―位しか印象にありませんでした。




おにぎりもあります。


今年の7月末に一度様子見に来ていますが(2枚目)、
工事用通路(右)の土砂と奥の倒木が撤去されていますね。
それなりに整備され直されているのでしょうか、次回はここから南へ、青崩峠本番です




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