2023年4月13日木曜日

愛知県道368号線 豊川蒲郡線 御津町金野~ダート区間~追分(起点)※寄り道あり

愛知県道368号線を走っています。
終点付近は町外れの一般道、そこかから峠への整った上り道と言った感じだったのですが、
後半の起点までの灰野峠への登り口でいきなり不穏な雰囲気となりました。
前回で説明しましたが、左です。
よく考えたらただの小道なら行き止まりなんて誰もわざわざ書かないんだよね。



・愛知県道368号線 険道区間

茶色の一本線が県道368号線です。Googlemapにはない道ですが地理院地図などにはあります
最初はGooglemapに沿って歩いた結果、峠はいけませんでしたとも!ただし損ではなかった
それと事前調査で気になっていたので、峠から灰野集落跡へ探索に行ってみました。

さて車幅は坂を車1台も怪しくなった中で登りますとすぐ平らになって民家が一軒。
険しい区間ですが登りは少ないのが幸いです
標高は75mくらいです


民家を抜けたらすぐに道が悪...ボッコボコやぞこの道!
竹の密度が凄いせいで強烈な根っこが路面を隆起させている感じです
言うほど泥や葉は多くないので走れはしますが、とにかくガタガタ言わされます。
ザ・険道って感じでワクワクするけどな!






少し走ると道は普通に戻りました。
竹林のせいで道が悪くなったので、竹林を抜けると元通りというわけですね
しかし道幅は相変わらず細い。


分岐から400mほどで交差点につきました。
県道273号分岐の一本東からの道のようで、こちらのほうが道幅は同じだが走りやすそうである


そして進むべき方向はまた看板が教えてくれます。
「この先車両通行止」ってわざわざ書かなきゃいけないのは県道指定されているからなんだよね
シュールなお話だけども。


看板から進んでみると軽トラに追い抜かれました
こんな田舎道で車通りがあるとは。


路面は可もなく不可もなくって感じです
坂も緩やかな登りで、路面は悪くなる一方だと思っていたので意外にマシな感じです


・馬頭観音
さっきの分岐から250mくらいで仏様に到着。馬頭観音だそうです
ここは交差点になっていて右に行くダートが県道368号だったんですが、
googlemapにある方の道が気になって一旦舗道の左を選んでいます


割と走ってすぐ、廃車を見つけました。かつてのアルトだそうです
恐らく2代目かな?


・googlemap上ルート入り口
馬頭観音から50mほどでと舗道と分かれて山に入れそうな地点にやってきました。
特に道はなく目の前のルートもお墓行きなのですが、
立派な石積みが関係ない所に積まさっている辺りに古道の期待を寄せて、向かってみます。
こういう道を担いで歩くためにわざわざ軽量自転車で来たんだし。



分岐は2本ありました。最初は北の方に向かってみます
こちらはところどころ石で縁石のような細工があったりして、
県道でないにしても割りと人通りのあった道だと推測することができそうでした
しかし、またもや竹林である。


分岐になっていますが、道なりになっているのは右なのでそちらに進みます。
この石の積み方は恐らく昔は建物があったのだろうと推測できます。


・行き止まり
道は100mも歩いたかというくらいで行き止まってしまいました。
奥に柵が張り巡らされており、これより東は行けなくなっています。
そして北は高い石垣があって、どうしようか迷った末に北行きはどの道とも違うのでやめました。

後に判明したんですが、この行き止まりって灰野のヤブニッケイのすぐ南東のため、
恐らく灰野集落跡入り口のすぐ南だと思われます。竹やぶと石垣の関係が一致します
今思えば先程の分岐を左に進むと登り口があったと思うのですが、
まあ仮に行ったとしても県道目的からは完全に脱線してしまうかな...

ひとまず戻ります。

そんなわけでgooglemap上ルート入り口再びです。
今度はもう一本の方に向かいます


こっちは早々に諦めました。竹の密度が濃すぎる!
自転車は2枚めで通す隙間がないので諦めました
かいくぐりながら歩いてなんとか3枚目ですが、
この苦労を続けてどう見ても県道でもない野道を進む理由は?
という問いに対する答えがなかったので引き返すことにしました。
一応、道筋自体はあったよ。そしてこれがgooglemap上のルートである可能性が濃厚です
いや、こんな超ヤブ壁の道歩かせようとしないで。

というか今調べてわかったのですが昔の県道指定は実は今とは違い、
先程の北ルートから坂を降り、こちらの竹やぶ道に合流するというルートでした。
こんなん無理だろ。というわけで戻ります



結局はgooglemapの適当仕事がまた一つ暴かれましたが、
北ルートは灰野のヤブニッケイへの1ルートが垣間見えて面白かったので収穫はアリのアリです。
今でこそ舗道経由でもアクセスできる集落ですが、昔はあのルートだったんだろうなと思います

そんなわけで馬頭観音に戻ってきました。
県道368号はgooglemapにはない、このどう見てもダートな分岐の先です


ダートですが道幅がしっかり確保されており、今までの舗道よりよっぽど道らしい
感覚としては県道484号の東側とか県道438号北側のダートみたいな感じです。
道幅の確保と整地までで力尽きた感じがします。
道の向こう側には当たり前のように獣用の罠がある。


・獣害防止柵
ダートを歩いてすぐに柵がありました。猪用だそうです
なるほど少し手前に民家もあったし畑もあった
罠が要るくらい猪が来るということなら必要でしょうな。
でもここ県道なんだが!?



柵自体は2箇所紐で結んであるだけだったので、解いて開けて通って閉めて結び直せばOKです
そして奥を見ると虎柄のポールが2本、愛知県のシール付きで刺さっていました
やっぱりここ県道なんだよな!?
県道382号ぶりの獣害防止柵付きの県道だなあ。438号南側は県道指定終わった後だったのでノーカン。


まあ柵は通れたので良しとして歩き始めますが、道がボロボロを超えて崩壊しています
それでもコンクリの層があるので、道を作ろうとしていたんだなという気概はよく伝わってきます
今日の時点ではまだ足元を選べばジグザグに通れはしました


今度はデリニエーターが置いてありました。
だから県道を作ろうとしていた気概は、よく伝わってくるよ。横が崩れてるけどね。


分岐といえば作業道くらいの県道です。
東三河ふるさと公園の西端辺りに登る道筋のようです


序盤の崩れを過ぎれば、割と野道なりに安定しています。
まあ先程の柵と崩れのせいでここにデリニエーターがあったところで通れる自動車は居ないんですが
確かこの2枚め辺りに西に抜ける道筋があった気がしたんですが一旦スルー


その後は一瞬舗装の跡が見えました。
ホントに県道438号北側みたいな、ちょっと手を付けた風なダート県道になっています
道幅だけが安定しているんだよねえ。


・崩落
なんだかんだダート始めから350mほどしか歩いていないんですが、
今度は道が崩れて配管が露出していました。
愛知県のトラ柱がしっかり生きているのがこれまたシュールな光景です
山側はまだ歩けたので、自転車を担いでも普通に渡れました



上の2枚めから既に見えていましたが、今度は倒木。
今まではダートながら道幅はちゃんとしていましたが、
ここから峠までは急に倒木だらけの林道っぽい区間になります
この辺りで道路としての整備は力尽きたか。



句が掲げてありました。
最初の文字が達筆でわかりませんので下手なことは言わんどきます


もう終盤戦です。でっかい倒木がゴロゴロ転がっています
またげるのでいいんですがかなり邪魔だなあ。
奥の細いやつは何とかなりそうだったのでへし折...曲げておきました
傾斜はここにきてようやくやや急になってきましたが、峠はもうすぐです



峠の目の前で分岐に着きました。
右に曲がれば峠なんですが、祠と看板があります


こちらも馬頭観音らしいです。
峠の観音様にしては整えられて葉っぱも新しく、信仰する方がいるのがわかります
観音様の背後には行き先などが彫られているそうです。自分は読めないので任せた。


看板は今まで来た道と東西に抜ける道で案内がされていましたが、
こちらへの道は矢印しか判別ができませんでした。
東西の道は「国坂峠 八柱神社← 金野➘」とありました。
これ金野は先程通ったので、こちらへの道と西行きの道を案内しているね?
というところを把握して、峠にいきましょう。


・灰野峠
終点から迷い除くと9kmほどでダート区間は600mくらいで灰野峠へ到着しました。
標高は145mくらい
県道の跡や路面の変化が大きくて面白い。
484号と違ってアクセスも簡単だし、現状思ったより楽しめています


峠の上にあったのは境界標かな?
側面はきっと「御油村大字金野」と書いてあると思う。まだ金野だったんですねここ
そう思うと反対側も見ておけばよかった。まあここ位の距離感なら今度来ればよいのか?


なお峠の反対側にも看板があり、今度は峠を横切る形の看板に表記がありました
「←ふるさと公円 宮じ山→」とあるので、
ここは宮路山からの下山道の中継点になっているようです
実際ふるさと公園方面に歩いていく登山者ともう一人くらいが峠を横切っていました。


さて、ここから寄り道をします。下の地図のピンクの往復です
この西には1970年頃に人がいなくなった集落があり、灰野集落跡と呼ばれています
せっかくここまで来たので自転車は置いて見に行ってみようというわけです。


そんなわけで西に向かいますが、早々にでかい倒木に出会います
根っこ側に迂回路が出来ていますので、避けるのは難しくありません


その後は竹林になりますが、県道368号とは打って変わって路肩の高低差の大きい道を歩きます
道はやや狭く、一応均されてはいますがあくまで軽車道の域を出ません。
基本は下りで、また倒木がありました。


倒木を越えたあたりで道が開けたと思えば、早速人が生活していたであろう跡がありました。
確かTVが2台捨ててあったので、民家だったことはほぼ確定です。


奥には廃車がありました。県道の付近に2台めです
ホンダでなにかのデラックスだそうですがさすがに判別できそうに...
1971年式のライフワゴンかもしれません。52年ですか。


その奥にも開けた跡があって、多分畑だったのかな?
木の裏にも暗がりだけど平らな空間があるんだよ。


石積みがありました。恐らく上にも畑か家があったと思われます
防風林かという感じの木の1列の壁を見ながら歩いていきます


生活していた跡が途切れた瞬間に再び防護柵がありました。
今度はカラビナで止める形式でしたが大分劣化していて、少なくともバネの機能はなかった
雑に扱うと壊れるかもしれないので気をつけてね。


柵を抜けるとまた石積みがありました
とはいえ山側の余地がまるでないので、共用の何かを置いていたんだろうか。


この後はなんと舗道が帰ってきます。おまっ、周辺の県道にない豪華な施工を...
その奥にはヒーター?分かりませんがまた道具が置いてありました


舗装はすぐに終わってしまいましたが、
そもそも4輪跡があって近くの県道よりよっぽど車道しています。


そしてついに今までとは段数の違う立派な石積みが見えてきました。豪族かな?
ちなみにこの1枚目の辺りの真下が、序盤googlemapの行き止まりで言及した辺りだと思われます。
いやあ、この石積みを見ただけでも割りと満足できます。リアルだと迫力あるんですよ


・灰野のヤブニッケイ
石積みのちょうど真ん中あたりに柱が立っています
おや、君ここにいたんだね。googlemapだと県道近くにいたじゃないか
山道だと本当に使い物にならない地図なんですが、Cyclemeterの標準地図なのが困りものです。
Maps.meでも今回不足だったので、Geographicaの追加を決定しました。


ヤブニッケイはクスノキ科で普通にありそうな木なんですが、
本来は温暖な所に映える低木でここまで大きくなるのは珍しいとのことです
ちなみに3本が市の天然記念物に指定されているそうです。



そして本題の灰野集落...なんですが、手入れする人がずっとガサガサやっていて近づきづらい雰囲気でした
そもそもここではなく手前の石垣沿いに坂を登った方向に廃屋はあったと思う。


畑にはイノシシ用か、罠が仕掛けられているようです。
タイミングが悪いってやつかなあというわけで大人しく帰ることにします
これまでのあれこれでもう十分楽しかったし。


そんなわけでもと来た道を引き返しているところです。本来の目的は県道368号である
この道沿い、本当に色んな遺物が落ちています。


・野道分岐
一番東の住居跡地へ入る辺り、恐らく右に分かれる野道と思われる筋を見つけました。
この他にも登り方面に何本か分岐はあるのですが、
これはどの地図に書かれていない道筋なので気になって撮っておきました。
ただ竹やぶひどそうだったな


そんなわけで灰野峠へ帰ってきました。ただいまセラフくん
往復で1kmくらいの寄り道でした。道もしっかりしているし全然歩きやすくて良かったです
何よりこんな山中に生活の跡が点在していたのが面白かったです。
さて、後は坂を下って東三河ふるさと公園へ向かいます


下りは上りと同じく最初こそ急ですが、すぐに緩やかな傾斜になります
道幅はまだ登山道相当のものですが。


下りにも句が掲げてありました。あと誰かの忘れ物


しばらくはシングルトラックの細道です。西側よりは長い細道かな
それでも石などは少なくとても歩きやすく、サクサク降りていけます
そしてやはり、ルートはgooglemapではなく地理院地図やmaps.meのルートに沿っています。



道幅こそ狭いんですが、カーブと傾斜がとてもゆるやかです
まるで車で走る前提のルートのようです。


下りも折り返し、Uターンですが肝心な所でショートカットしてしまいました
この奥にどうやら馬頭観音と御油神社へのルートがあったようです。
これはもう一度来たほうが良いのかも。


・崩落
Uターンを過ぎたら道幅がましになってきます
ようやく道路になってきたかなって頃に道が崩落していました。
なんか一段低く砂が持ってるように見えますが、その下断絶しているよ
水道管ぽいものはあったので、それ経由で乗り越えられはしたけれど。


気を取り直して。すっかり普通の道路相当になってくれました
水が入り込んでしまったりはしていますが、道幅がどう見ても道路を作る気満々のものです
5枚目はそんな中で目に止まった岩清水です。


・ゲート跡と舗道復活
灰野峠から800mほど歩いた頃。
恐らくチェーンゲートだったと思われる白い柱とともに、奥の景色が開けてきました


舗道が見えました!東三河ふるさと公園に入ってきたということです
寄り道のせいで長く感じましたが、不快になるポイントの少ない良いハイキングコースでした
来やすい、歩きやすくはある、坂は少ない、刺激的な崩落あり、愛知県道の跡はちゃんとある。
これは険道好きにはぜひおすすめのルートだと思いました。


後ろを振り返って。
慣れていないならさんざツッコめるだろうし、玄人なら古い道なんかでワクワクできる楽しい野道でした。


さてあとは自転車で走れる道です。サクサク走っていきましょう
最初は一気に下ります


坂が一段落した頃に半分だけのゲートが有り、通行止めの標識がありました
そう言われても通ってこれたよ。獣害防止柵があって途中2箇所崩落していたけどね。


右(南東)を見れば東三河ふるさと公園の駐車場でした。
庭園や園地などがある、ハイキングが楽しめそうな公園でした


残りは1.6kmくらいです。しかも下り一遍
整った2車線の道を一気に降りていきます!


ちなみに、この奥の止まれ標識あたりに姫街道起点の看板があります。
この時は「昔撮ったから後で探せばいいや」って探すことなくスルーしています


ありました。R420完走のときかよ
旧東海道との分岐になっていまして、一角だけがこんな感じでした


その後の行力交差点になんと2個めの県道368号のヘキサがありました!案内マークだけど
正式なヘキサ、ないなあ。


そうして旧東海道の後は現東海道、国道1号線が見えてきました。
現姫街道、愛知県道5号も一緒です


・起点 追分交差点
寄り道込みで13.5kmくらい、県道368号としては12kmほどで完走できました。
R1の追分は豊橋方面のR1と豊川方面の姫街道へのまさに分岐点で、車通りは非常に多い
程よい坂とダートで思ったよりも良い道だったと思います。県道なのに車で完走できない点だけを除けば。
機会があったらまた来たいね。
今度は御油神社からの野道と、旧県道ルートも探してみたいものです


この日は昼間から走り出したため時間が微妙になっていました。
そのためマックを食べて岡崎に帰ったのですが...そういえばずっと北西の風でした
逆風きっっっっっつ!ってなりながら、結局はいいトレーニングの日になっちゃいましたとさ。


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